日本は島国なので、食べものに関しても昔から、海のものも山のものも伝統的に作られてきました。そして、海と山の食べ物が融合すると舌に美味しいだけでなく、健康に役立つことが長い歴史のなかで実証されています。たとえば、大豆と海草のコラボレーション。大豆を発酵させた味噌に、天日干ししたわかめの組み合わせ。かつてマクロビオティックの料理教室を運営していたとき、毎日、わかめ入りの味噌汁を飲むだけで大幅に体調が改善された生徒さんをたくさん見てきました。そう、和食がマクロビオティックの原点なのです。
和食といえば、だしの文化。鰹節を削った花かつおに、昆布を使った風味豊かなだしをとる習慣は、あたりまえに庶民の中にありました。おいしいと感じるものが体に良いものととらえる感覚は、哲学と医学が合体している東洋医学の考え方。意識していなくとも風習として身についてきたものです。ゆえに毎日、だしを味わうだけで自然と健康な体が作られて、予防医学になっていたのです。ところが、最近は簡単に「おいしく」味をつけられる添加物が安く大量に作られるようになり、私たちの生活と健康は一変。自然は食によって取り込まれる。古代東洋思想に基づく考えも、社会生活の変化とともに、味噌もしょうゆも梅干しもたくあんも市販の商品が主流となり、「手造り」が忘れ去られるようになりました。
だしもインスタントが全盛時代。きちんとだしをとっている家庭も残ってはいますが、核家族化とともに、だしの取り方も伝承されていない現実があります。レストランや料亭でさえ化学調味料のお世話になっていることは嘆かわしいことです。負の側面が大きくなってくると本物を求める動きが生まれてくるのが自然の摂理。驚いたことに最近コンビニに、化学調味料不使用と銘打った食品がちらほら出てきました。本物情報の流出は押しとどめることができなくなった証左でしょうか?
そんななかおいしくて健康に良いだし「げんきうまみの素」を開発しました。日本古来の和の文化に、ハイテクが合わさり可能になったペプチドだしの登場です。特徴は、素材。旨みを作る素材は鰹、いわし、昆布、にんにく、しょうが、のみ。しかも鰹、いわしをはじめ、すべて丸ごと使っています。薬味にもなるにんにく、しょうがを加え、海のものと山のものを使ったバランスの良い味に仕上がり、まさに一物全体のグッドバランス。一般的なだしの素は、そのうえ、食塩、砂糖、化学調味料や酵母エキスなどを加えることで、舌に強く感じる味にしています。げんきうまみの素は、自然素材のみを使い、化学的な処理もしていません。粉末なので溶けやすく、簡単に澄んだおいしいだしが作れます。最大の特徴はペプチド化で吸収が良いことです。
私たちが食べたタンパク質は、体内の消化酵素によりペプチド、アミノ酸へと消化分解され吸収されます。吸収されたアミノ酸は肝臓を経て、血液によって各細胞に送られ、再びタンパク質に合成されます。タンパク質はアミノ酸が100個以上結合した高分子の状態。それ以下の低分子の状態をペプチドといいます。タンパク質は体内で分解・吸収されるのに時間がかかり内臓機能に負担がかかります。ペプチドは低分子のため体内への吸収が優れており、素早く栄養になります。お子さまからお年寄りまで、また体の弱っている方もどなたでもおいしく食べて効率的に栄養を取ることができるのです。げんきうまみの素は体のみならず、あなたの心を旨みで満たします。毎朝一杯の栄養スープを飲み続けると、きっとあなたは思わず、はずむ心で踊りだしたくなるでしょう。