玄米食を始めると体調がよくなって元気になる。マクロビオティックの料理教室で、何人もの生徒さんが、健やかに、きれいに変わっていく様を見てきました。そして、なかには卒業されるときに、重篤な病がよくなったと涙ながらに体験談を語られる局面にもあいました。
美味しく楽しく食べ続けることで、みんな元気になっていく。玄米を食べることで、肌がきれいになり、元気になれることが、科学的にわかってきたことの一つに、糠に含まれる食物繊維があります。
70年代後半、京都の某大学の女子寮でのできごと。その女子寮は、学生による自主管理、自主運営で営まれていました。そこに住む女子学生の悩みの多くは便秘。そのとき、玄米が便秘にいいということで、玄米を食べる習慣が流行ります。当時は今のように玄米モードのある炊飯器が出回っていなかったので、圧力なべで炊くことになり、大半の学生が圧力なべを購入して炊き始めたところ、便秘が解消され、肌がキレイになったということでした。
玄米を食べることが初めてだった、ほとんどの学生は玄米を試食して味が美味しいからと躊躇なく圧力なべを購入し玄米食を続けて、元気に変貌していきましたが、唯一、玄米がまずいからやめておくと断った学生がいました。その学生はなんと新潟県の魚沼出身だったのです。
食物繊維にも個性がある
食物の持つ成分のなかでも、科学的に重要だとわかってきたのが食物繊維です。植物はそのままの状態で、生命に必要な栄養素を兼ね備えています。また、人間でいうと個性にも似た、植物のもつ有効性を摂り入れることで、身体の調子を整えることができます。日常的にバランスの良い食事を摂っていればいいのですが、昔の人が習慣的に摂ってきた食物の持つ有効成分を、過度に精製することなく自然に摂り入れると、思いがけない良い結果が現れるかもしれません。チョイスするのはあなた自身です。身体の声に耳を傾けながら恩恵に浴していきましょう。
栄養学では食物繊維と十把一絡げにいいますが、大きくわけると水溶性の食物繊維と水に溶けない不溶性の食物繊維があるように食物繊維には個性があるのです。たとえば、澱粉といっても、じゃがいもの澱粉とくずの澱粉が、栄養学的にはまったく同じことになっていますが、働きは大きく違っています。
先日、発売開始した元気シリーズの「小野小町伝説 おはようおかえりのもと」は、個性ある食物繊維をいっぱい集めて創られています。水を含むとゲル状になる水溶性食物繊維の有機アガベイヌリンをはじめ、バオバブフルーツパウダー、酒粕パウダー、ガジュツ末、はと麦エキス末、ギムネマエキス末、サラシアエキス末、とこれでもかとすぐれた食物繊維を投入。最近、小麦粉や片栗粉の代用として注目のサイリウムも配合されています。プランタゴ・オバタと呼ばれるオオバコ科の植物で、その種子の外皮を精製したものが食物繊維として使われています。加えてお米の糠に含まれる食物繊維も忘れてはいません。あなたに最善の食物繊維が見つかるかもしれません。おなかの中から、本来の自分の身体を取り戻すお手伝いに役立つことでしょう。ポイントは「おはようおかえりのもと」を飲むとともに、自分自身を注意深く観察することです。調子がよくなったからといって、大食いは禁物です。健康であることは、心地よく過ごすこと。すっきり快調であること。「論理、ちゃうねんで」って通じていますか?