哺乳類というのは、数多くいる生きもののなかで、母親がお乳を子どもに与える動物を指します。不思議なことに人間だけが自然界のルールに反して、他の種の母親のお乳を飲みます。そして、一般的な哺乳類は大人になるとお乳を飲まなくなるのに、人間は成人してもなお、お乳を飲む習慣があります。母乳はお乳と読むように、文字通り、血液=血が白く変化したもので、もとは血液ですから、赤ちゃんがおっぱいを飲む姿はさながら、母親の血を子どもが吸っているようなものです。
最近では科学が進歩して、本来は牛の赤ちゃんの飲み物である牛乳を「人間の健康によいから」といって、いたずらに信奉しない風潮になりました。動物性のミルクだけでなく、代替ミルクといって植物性のミルクを飲むことが徐々に広まりつつあります。またいまや行政も食品アレルギーには厳しく、とくに乳を含んだ製品には表示を義務づけるなど、注意喚起を呼びかけるようになりました。牛乳ひとつ見ても、人間が作り上げた栄養学という枠組みでは普遍性がないことがわかってきています。
それでも、栄養的によいと思って、牛乳を飲み続けている人は少なくありません。人の考えたルールの「枠」の中で生きていると、窮屈で退屈で不自由な生活となってしまいます。「枠」にとらわれるのなら、自然の秩序にのっとった正しい、もっと大きくおおらかな「枠」組みでの生活を志向すべきでしょう。
「枠」をトルと楽チンです。「枠」にとらわれず、「枠」を取っ払うと、わくわくした生活が待っているかも。
化学薬品を使わない、蚊捕獲装置
夏場は蚊の季節。蚊はジカ熱、デング熱、マラリア、日本脳炎、フィラリア、黄熱病などの伝染病の媒介となって「世界で最も人間を殺す」生きものとして知られています。小さいからといって侮れません。蚊を殺すために、多種多様な化学薬品が使われていますが、どれも人体には有害なものです。皮膚や呼吸器を通じて、私たちの体に入り込み、お年寄りや赤ちゃん、女性にとっては過酷な環境を作り出し、別の病気や不調の原因になっています。枯れ葉剤を転用した忌避剤などもあって、赤ちゃんには心配です。
実は、蚊は普段は植物の樹液を吸って生活しているのです。では蚊はいつ血を吸うのでしょうか? それは、メスが妊娠したとき。子どもの成長を願って、動物の血を取り入れるのだそうです。ヒトに限らず、対象となる動物の血を蚊のお母さんが命がけで吸っています。
また、蚊にさされるとかゆみが出ますが、それはアレルギーになる成分が蚊から分泌されるからです。しかし面白いことに蚊が十分に血を吸い尽くした状態になると、アレルギーになる成分が皮膚に残らず、かえってかゆみがあまり出なくなるとの研究結果もあります。
蚊も自分の赤ちゃんのために必死に吸い付いています。殺虫剤や化学的な薬品で殺戮する、従来の考え方の「枠」を越えて、目の前にいる数匹にとらわれるのではなく、産卵数を減らして周辺の個体数を減らすことに目を向けてはいかがでしょうか?
LEDを使ったブラックホールは、化学的な薬剤を使わずに低コスト、静かに稼働させることもできます。根本的に蚊が少なくなるに越したことはないとお思いのご家庭や施設で、大好評をいただいています。蚊(か)さんには、安らかにお眠りいただきましょう。