今月はヘンプの香りを閉じ込めやすい生チョコレシピのご紹介です。私たちが忘れそうになっている有機的な香りをダイレクトに感じさせてくれるアイテム。誰もが懐かしくもあり初めて出逢うような不思議な感覚を味わえることでしょう! 油なのに青汁とでも表現すべきか? お約束は非加熱調理。他の使い道としてのお勧めはプレマシャンティの「有機あわせ酢」と半々で混ぜ合わせたドレッシング! 海藻や香味野菜と好相性です。
材料 10 〜15 個分 (シリコン型を使用・小さなアルミカップで代用できます)
<生チョコ>
A
有機メープルシロップ……………………………………大さじ3
キパワーソルト……………………………………………ふたつまみ
麻の実油 ヘンプシードオイル…………………………大さじ1
有機エクストラヴァージンココナッツオイル………大さじ3
(ココナッツオイルは溶かしておく)
ローカカオパウダー……………………………………大さじ3
(ココアパウダーでもOK)
<ヌガー風フィリング>*練りあわせて10~15個の球状に丸めておく
くろごパウダー………………………………………大さじ1 と1/2
麻の実油 ヘンプシードオイル………………………小さじ1/2
有機メープルシロップ………………………………小さじ1
つくり方 (所要時間 15 分)
1)(A)をよく混ぜ合わせる。分離がなくなったらカカオパウダーを加え混ぜ、滑らかなピュレ状になるまで混ぜ合わせる。
2)型の半分くらいまで流し入れ、丸めておいたヌガー風フィリングをトッピングし、冷凍庫で冷やし固める。
*トッピングにはヌガーフィリングのほか、ナッツやドライフルーツでも美味。
*ココナッツオイルがベースなので25 度以上の室温では溶けます。ココナッツオイルをカカオバターで代替すれば溶けにくくなります。
現代人は気がつけば利便性と引き換えに無機的な無臭・消臭空間に囲まれ、精白・精製・殺菌され個包装した食べ物を、誰もが簡単に買うことができるようになりました。賛否両論な環境です。
しかし、私は悲観していません。人類本来の嗅覚を発動させるべく本物の香り・味を地道に流通させればいいのです!
人の嗅覚は嘘をつけないものです。まず情報収集より感じること。
我が家の次男4歳には、なんでもまず、嗅がせています。味噌・醤油・油・スパイス・ハーブ・野菜・果物。雑草を摘んで揉んだ、葉の香り。転んだら、その地面。冬ならマッチ、夏は蚊取線香。私自身、幼少期からなんでも匂いを嗅ぐ癖があり、周囲にはよく笑われていました。
しかし、お陰で腐敗と発酵の差、ちょっとした調味料の違い。天然香料と合成香料の違いを感じることができ、現在の料理家としての仕事に就けるようになったのだと思っています。
五感の中でも嗅覚は最もプリミティブな感覚のはず。
臭いと匂いの違い。喜びと落胆。生と死の狭間。どのような感情の裏にも、匂いが潜んでいると思います。日本は来月から桜が香る美しい季節ですね。桜の香りは「桜餅の香り」だと思っていませんか?今年の春は、桜の花にそっと鼻を近づけて、その香りを楽しんでみてください!
あまりにも儚く繊細な香りで驚かれるはず。桜餅の香りは、桜の葉っぱを塩漬け発酵させた香りです。
初夏に葉桜の樹の下で桜餅のような香りが充満してるシーンに出くわすことがあります。葉をよく見てみてください。虫喰いだらけで、、、その……樹の下……彼らの排泄物でいっぱいなはずです。発酵した桜の葉っぱの香りなんですねー!いい香りですが……これは昆虫による発酵臭?!笑