米粉パン作りにも定評のある「ミズホチカラ」の玄米粉とイタリア・マルケ州の古代麦ファッロの全粒粉で作る、簡単クラッカーのご紹介です。
使用食器:森修焼 プレマルシェ瑠璃色プレートM、L
<材料> 30×20cmサイズ1枚分
基本のクラッカー
米農家自慢の玄米粉 … 50g
古代麦ファッロ 全粒粉 … 50g
酒粕 … 30~50g
オルチョサ・サンニータ
(オリーブオイル)… 30g
キパワーソルト(塩) … 小さじ1/2
水 … 30~50cc
(酒粕の水分量とオリーブオイルの量により要調整)
<ハーブ風味にする場合に加える材料>
ハーブミックス※ … 小さじ2
(岩塩が配合されているので、ハーブ風味にする場合は基本材料の塩は不要)
パセリ(生)… 10g
<つくり方>調理時間30分
*オーブンは180℃に予熱しておく。
1.水以外の材料をすべてフードプロセッサーに入れ、よく混ぜる。ハーブ風味にするときは、ここでハーブミックスと生パセリを加える。
2.水の半量を加え、さらによく混ぜる。手につかずまとまるくらいの硬さになるよう水で微調整する。
3.生地をオーブンシートに挟み、麺棒で30×20cmぐらいに伸ばし、焼いた後に簡単に割れるよう、包丁で食べやすい大きさに切れ目を入れる。
4.予熱しておいたオーブンで約15~20分焼く。焦げ目が美味しそうについたら温度を100℃に落とし、カリッとなるまで焼いたらできあがり。
※2月号(vol.137)で紹介
玄米せんせいが長男に教えてくれたこと
「食生活が乱れると、体調が乱れる。体調が乱れると、人生まで狂わせてしまう。だから食べ物に気を配ることは、人生を大切にすることにつながる」。玄米せんせいの名言です。『玄米せんせいの弁当箱』(魚戸おさむ画、北原雅紀子脚本、ビッグコミックス)という食育漫画をご存じでしょうか? 長男が中学生のころの愛読漫画でもあります。当時、ヴィーガンカフェを運営しており、帰宅が深夜0時を超える日々で、ゆっくり親子の会話ができない時期でした。晩ご飯はカフェに食べにくるのが長男の日課。しかも満席時は後回しに……そんなとき、「(ごめんな!)玄米せんせい読んで待っててな」と、この漫画に助けられたものです! ため息をつきながらも黙って時間をつぶす彼の姿に「学べよ!」と「ごめんな」の気持ちが混在し、ついデザートをつけてしまう母。お客さまの手前、「ごめんな」と声はかけられなかったのです。玄米ご飯をベースに革新的なヴィーガン料理を提供していたつもりでしたが、その理由や料理を通した取り組みは語ったことがなく、想いは「玄米せんせい」が代弁してくれていました。
そんな長男も22歳。東京の会社に就職が決まり、この春巣立ちます。直前になって、ロクに料理を教えていないことや話せてないことがたくさんあるものだと気がつきました(遅っ!!)。長男「この本読んだよ。玄米せんせいと同じことだけどこっちは科学的でさ。翻訳が良くて面白く読ませるやん!」(マイケル・グレガー著『食事のせいで死なないために食材別編』) 私「読んだか! お母さんが使ってる食材だらけやろ? 理由わかった?」長男「はいはい。まぁ。いつも通り味噌汁と納豆でええんかなって(笑)! あと、バイタミックス(ハイパワーミキサー)が欲しくなりましたぁ(ニヤニヤ)」 私「アホか!! 自分で買え!!」
来週は就職祝いを兼ね、家族で「太陽の塔 内部公開」に出掛けます。玄米せんせいに感謝しつつ、久しぶりに玄米おにぎりでも握っていこうと思います。