物理的に、痛い……
妊娠中にありがちなトラブルに、大きなお腹が身体に負荷をかけることでの「痛み」があります。
例えば、恥骨が痛い人。
恥骨用の骨盤ベルトで縛っても、歩き方が変になるくらい痛む、という人もいました。
「反り返った姿勢が負担で腰が痛い」という状態も、心当たりのある方が多いのではないでしょうか。
妊娠中は乗り切っても、産後、ひよひよの赤ちゃんと向き合う最中、否応無しに抱っこを繰り返すことでも、やはり姿勢は反り返るので、手首の腱鞘炎とともに、腰にかかった負担が爆発して腰痛になる人もいます。
私自身は、妊娠とは関係なく、若い頃に一度腰を痛めています。
夜を徹して外で仕事する機会も多く、椅子を並べた上に眠る、というような馬鹿なことを今思えば嬉しげにやっていました(仮眠室は面倒で利用しませんでした)。
変な姿勢で眠ったり、運動不足だったりして腰が悪くなっていると気付かず。
一度通りすがりのマッサージ師さんに、見ていられない歩き方だからお店にいらっしゃい、と声をかけていただいたこともあります。
そんな親切がわからなくて、結局名刺のお店に行かないくらい、無頓着でした。
そしてある時、突然歩けなくなりました。
まともに立つこともできない。
レントゲンの結果、背骨の湾曲が不自然になっていることがわかりました。
姿勢としては反っくり返りの一種だったので、妊娠中の負担に近い状態だと思います。
腰って大切にしないと、大変なことになるんですねぇ。
妊婦体操の効果を実感!
その反省と学習もあったので、妊娠中は腰のトラブルとは無縁だったのですが、最近久しぶりに腰痛を感じました。
二つ心当たりがありました。
①合わない椅子に座って作業する機会が続いた。
②台所仕事で足を冷やした。
①は、そういう機会が多いときには、以前は良い姿勢をキープできるマットを持ち歩いていたのを、最近はサボってたんですね。
②は、特に朝。
裸足で台所仕事を繰り返してました。
冷たいと思っているときって、足の裏がきちんと接地してなくて、立ち姿勢が反っくり返っていたりするんですよね。
寝起きから腰が痛い機会が増えました。
薄々やばいと思っていたある夜、3歳児に起こされ、寝床から起き上がったときのこと……これはやばい、グキッときそう。
先手を打って何か治療に行く?
と頭のなかで候補を出しつつも、スケジュールがきつい。
もしも「反っくり返り」の負担なら、妊婦向けの体操で治せるんじゃない……?
と考え、操体の「ひざ倒し」をやってみました。
初産のときに助産師さんに教えてもらったものと同様のもの。
やり方は、⑴仰向けに寝て両膝を立て、ぴったり揃えた両膝を左右のどちらかに倒し、脇の下から股関節のあたりの痛みやつっぱりを観察。
⑵痛み等が出たら逆方向に倒す。
左右の楽なほうに倒しながら、無理がない位置でキープ。
⑶少ししたら脱力。
違和感が残っていたら最初から繰り返します。
すごく簡単な体操ですが、「体操+椅子にマット+足やふくらはぎを冷やさない」で、治りましたよー。
ちなみにこの体操は、私は妊娠中、おなかが大きくなってくると、ほぼ毎日やっていました。
今思うと効いていたのかもしれないですね!
妊婦さんには当然おすすめです。