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楽だから自然なお産~高齢出産編~

出産・子育て・介護家族と向き合ういろんなお話

一般社団法人
日本マクロヘルス協会
理事

望月 索 (もちづき さく)

人一倍不摂生な出版仕事人が37 歳、40 歳、44 歳で出産、育児の経験も積み、健やかな暮らしについて学び合う協会の設立メンバーに。
編集、ライター、一般社団法人日本マクロヘルス協会理事。編著に『子どもを守る自然な手当て』、訳書に『親子で楽しむ!おむつなし育児』、『小児科医が教える 親子にやさしい自然育児』。
http://macro-health.org

甘くて苦くておいしい

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「おいしい味」ってどんな味?

スパイシーな食べ物が好きだから、妊娠中も積極的にインドカレーを食べる!と話す妊婦さんに会いました。羊水をカレー味にして子どもを早めにスパイスに慣れさせておけば、子どもがカレーを食べるようになったときに、いわゆる「子ども味」に合わせる必要がなくなるはずだ、と。「カレー味の羊水」は冗談でしょうが、子どもを早めにスパイスに慣らしたいというのは本気です。実際に、妊娠中の母の食生活と子どもの食の好みには、因果関係があるようです。妊娠中に野菜の生搾りジュースを飲み続けた母から生まれた子どもは、普通の子どもが嫌がりがちなそのジュースの味を好んだという実験結果を読んだこともあります。

生まれた後の話でいうと、母が食べているものの違いで、母乳の質や味が変わると一般にいわれます。実際、本当に成分が変わるそうで、国によって赤ちゃんの腸内細菌叢も違うようです。「母乳の味は毎回違うから飽きないけど、粉ミルクは飽きて飲まなくなるから、砂糖を足して味を変えていた」と話すおばあちゃん世代も……世代間の知識差はおいといて、その子はすごい甘党に育つんじゃないかなぁと予想しますよね。虫歯も心配です。

「味」の好みはどのようにでてくるのだろうと、以前から疑問に思っていました。「甘み」は食べられる証拠だから子ども(人)は欲するようにできている、苦味は毒の可能性があるから最初は食べられない、といった本能を理由にした説明をよく見かけますが、小さいうちは野菜の苦味程度なら意外と平気だったりします。ただ、苦味成分に関しては、生まれながらの感受性の違いもあるそうです。私の3人の子も、特にスパイス系については、年齢というよりも明らかに感受性の違いによる好き嫌いがあるように見受けられます。

甘みが好きなのが本能的なものなら「自然な甘み」も好まれるはず。でも、市販のお菓子しか食べてこなかった子どもは、手作りお菓子の自然な甘みをほぼ喜びません。大人も同じですよね。一方、マクロビオティックを習った方の手作りお菓子でも、驚くほど甘くて、代替糖を使えばいいというわけではないよね……と感じることも。代替糖の自然な甘みでも、量によっては甘すぎておいしくないと感じることもあるんです。

計算上 vs 計算超のおいしさ

野菜はおいしくないからドレッシングをかけて食べるものだと言い切っている農学系研究者がいました。今の私は、野菜を心底おいしいと思っているので、とても不思議でした。味が不自然に濃い市販のドレッシングだったら、どんな野菜でもかけないほうがおいしいです。離乳食では野菜も素材のまま、自然のままが推奨されるのに、いつからそうなるのか。かくいう私も、かつては市販のドレッシングなしでは野菜を食べなかったし、ジャンク菓子をおいしいと思っていたはずです。

結局、味の好みは学習によって決まるのだそうです。母親が喜んで食べているものは子どもも食べるようになるはず。また、脳が最大報酬を引き出すように作られたジャンク菓子がおいしいと思っている舌でも、大人になってから新たな学習により劇的に変わるんです。今の私みたいに。

妊娠・出産は、「味」を学習し直すとても良い機会です。子どもと一緒に、大人も「素材の味」を一から覚え直してみたら、本当においしい素材に出会ったときの感動はすごいです。そこには幸せが待っていますよ!

野菜の本当のおいしさが味わえます。離乳食にもおすすめ!

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甘くて苦くておいしい

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