その病名にはどのような意味が?
保育園で手足口病がはやり、うちの子にもうつりました。ただ、そう気がついたのは最後のさいご、あらゆる症状が出尽くしてしまってからです。
幼いうちから薬に頼らず自然治癒を繰り返していくと、はやっているからといってその病気にかかることがなくなり、自分にとって理由があるときにのみ、病気がうつるからだに育ちます(ちょっとからだを掃除する必要がある、とかですね)。それでも免疫力も育つ途中の子どもは、よく聞く名前の病気にはそれなりにかかるのですが、この夏、3人目の子どもで初めて、手足口病を経験しました。
名前は知っているから、手や足や口に症状が出ていたら気がついた可能性が高いのですが、熱も下がってから、おしりに発疹が出ているのを見つけたのが最初でした。見たことのない発疹だったので、それがなんであるか確定してもらうために病院を受診しました。結果、熱が下がってから発疹が出ることもあるし、手や足や口などの典型的なところに出ないケースもあるから、これは手足口病だろう、との診断でした。子どもの病気にありがちですが、特効薬があるような病気ではないそうです。原因となるウイルスも複数あるとのことで、だったらその病名がつくことに「この病気だからさほど気にしなくていい」以上の意味があるのか。いつも疑問ですが、重症化するような稀な事例というのは、あらゆる病のどこかで想定されるものであり、この病名において特に警戒する必要が果たしてあるのか。わたしにはわからないのですが、名前がついたら分類できて安心、そういう作用も大事なのかもしれません。小さい子がかなりの率でかかる、まあ心配のない病気。突発性発疹みたいなものかなあ〜と素人らしいざっくりした感想をもちました。
妊娠を機に体質改善
一度かかると免疫がつく突発性発疹と違うのは、大人へのうつりやすさでしょうか。感染力が強いというわけではないと思うのですが、うちではその後、わたしにだけ手足口病がうつった気がします。でも妙な発疹が二の腕の裏側に出たくらいで発熱はありませんでした。一方、同じ時期に友人が、5歳の子どもからうつされたそうなのですが、足の裏に発疹ができてまともに歩けずものすごく困った、自分のほうが重症だった、と言っていました。子どもの病気がうつって大人のほうがひどい目にあう、というケースは水疱瘡などで聞きましたが、手足口病でもあり得るのですね。うちの場合は子どものおたふく風邪がわたしにうつったときに、確かに子どもの症状より、大人のわたしのほうが辛かった感じ。それまで培ったお手当ての知識で症状を緩和し、最短で乗り切りましたが……。
自然治癒を経験したことがなかったわたしが、妊娠を機に薬を断ち、母乳に薬物を混ぜたくない一心で、初めて扁桃腺の腫れを自力で治したときは、高熱が下がるのに一週間かかりました。どうして自分がそこまで薬を忌避したのか今となってはわからないのですが、あのときの治癒の快さの体感が、その後のお手当て歴を支えたといっても過言ではありません。
妊娠を機に、ライフスタイルを根本から見直して、体質改善できてしまう人はたくさんいます。自分で産めるからだをつくるのは、自分で治せるからだをつくるのと同じです。妊婦の養生はその後の子育ても支えますから、予行演習だと思って、秋・冬の病の流行期に備えてくださいね。