ここまで、自我≒観念を手放す方法を解説してきましたが、なんだか難しくて自分にはできそうもない、という方もいるかもしれません。なぜこのような方法を長々と解説してきたかというと、とにかくみんなで幸せになりましょう!! ということをお伝えしたいのです。
当然、病気が治り健康になることは、幸せにつながる一つの方法です。僕も医師として、ひとりでも多くの方が病気の苦しみから解放されれば良いのに、と心の底から思っていますし、日々患者様を診て少しでも力になりたいと思います。しかし、ブッダが生老病死といったように、病(やまい)を完全になくすのはとても困難です(不可能だとは思っていません)。ではどうすればよいのか? もうひとつの方法は、「病気でも幸せ!」と思えるようになることです。以前からうすうす気付いていたのですが、医師が病気を治すことを放棄しているようにも聞こえるので、そんなこと言っても良いのか? と躊躇していたのです でも、患者さんが幸せになることならお話ししようと、最近は時々診察中に「医者がこんなことを言ってはなんですが……」と前置きをしながらお伝えしています。逆説的ですが、幸せだなぁと感じながら過ごすことができれば、病気は減っていくはずなのです。
ではどうしたら幸せを感じることができるのか? 超簡単な方法です。単に「幸せだなぁ」と言ってみることです。それだけで幸せになれるはずないでしょ!! という声が聞こえてきそうですが、騙されたと思ってやってみてください。ポイントは「幸せだなぁ……そういえば……」と言葉を後ろに足してみてください。頭(思考)は、論理的に意味が通らないことを嫌うので、無理矢理でも「幸せだなぁ」と感じる理由を自動的に探してくれます。たとえば、「幸せだなぁ、そういえば……今日は天気が良くてきもちがいいなぁ」とか「なんだかんだ言って、ご飯は食べられるし、住む家もあるし、幸せかもしれないなぁ」などなど。理由はどんなことでも良いのです。大切なのは、その瞬間、幸せな気分にひたって、その幸せな感じを十分に感じることなのです。
幸せを感じている時、実は思考≒自我はおとなしくなっています。幸せは感じるものであって、思考するものではないのです。普段、みなさんは幸せになるために、アレコレ思考を巡らせることがあると思いますが、いくら考えても幸せにはなりません。またどんなにお金持ちになっても、たとえ今抱えている問題が解決したとしても、幸せな気分は一時的なもので終わります。お金があればあったで、減らないようにするにはどうすればよいのか? と思考が走ります。一つの問題が解決しても更に次の問題を見つけてきては大変だ大変だと言うのが、思考なのです。逆に、思考をやめて、幸せだなぁと感じてみること、いい天気だなぁ、お花が綺麗だなぁと今眼の前にある幸せを一つずつ感じることが、幸せになる方法なのです。チルチルミチルの青い鳥はあなたの中に居ます。ブルース・リーも言っています。「Don’t think.Feel!!(考えるな、感じろ!)」
山内昌樹
医師 山内昌樹氏 平成19年まで一般小児科医として診療を行うかたわら、統合医療を志しYHC矢山クリニックで小児科を担当。平成22年12月佐賀市内に『統合医療やまのうち小児科・内科』を開院。 医師となってから、重病の患者さんが劇的な回復をすることや子どもの生命力の素晴らしさなどを経験するも、個人差を考慮しない画一的な治療、ステロイド薬や免疫抑制剤の副作用など、西洋医学の限界を感じる。 漢方薬や代替療法と西洋医学を融合して治療を行うYHC矢山クリニックで小児科を担当、病気の真の原因を学び、実際の診療で効果が見られることを経験。 |
統合医療やまのうち小児科・内科 当院では漢方薬を中心に、代替療法、西洋薬を一人ひとりに最も合うように治療します。乳幼児から御高齢とわず、未病の治療や健康維持から、慢性疾患の治療まで幅広く診療を行っています。 〒849-0915 佐賀県佐賀市兵庫町藤木772-3 電話:0952-33-8500 http://www.yamanouchishounika.jp/pc/ |