私が皆様にお伝えしているミエズレシピのお料理の基本の考え方は、自然の摂理を理解して、食べることが命と繋がっていること、そして私たちが自然界の中に存在していてその影響を多く受けているというものの見方で食べるものを選択する方法です。その方法の基本の考え方をマクロビオティックと言います。
最近マクロビオティックというとその考え方を誤解している人に多く出会います。「食べてはいけないものが多くて難しそうですね」この言葉が私にとっては一番ショックを受ける言葉です。確かに・・・・・・。皆さんが毎日食べているものとは違った食べ方をしているのですが、決して食べてはいけないものがあるわけではないのです。この誤解をどうやって解いていこうかと最近いつも考えています。
特に夏になると、「マクロビオティックでは茄子やトマトを食べるといけないのですよね」という言葉をよくいただきます。そうそう。教科書を読むと「避ける食べ物=ナス科の植物」と書いてありました。ナス科の植物で代表的なものが「茄子、トマト、じゃがいも、ピーマン」などになるわけです。これから美味しくなるお野菜ばかりですね。
ナス科の植物はマクロビオティックの考え方でいくと、熱帯地方が原産地となるものがほとんどでそのお野菜たちはカラダを緩める力を多く持っています。その力は極端なので食べすぎると身体を冷やすことになるのです。そういう意味では夏は暑くなるのでカラダから熱を外に出す緩める力のものを食べるとカラダは快適になります。つまりナス科のお野菜たちは夏の暑い日に食べるとカラダの中の熱を外に放出してくれるようになり、カラダのクールダウンにはとても有効なお野菜なのです。ただ、私たちは普段ナス科の植物以外でもクールダウンの力を持っているものも多く食べています。たとえばお砂糖や南国の果物などです。クールダウンのものばかり食べるとカラダは冷えすぎるわけです。また、夏以外の季節やカラダが冷えているときにナス科のお野菜を食べるとカラダは冷えすぎてダメージを与えてしまいます。そのことを理解したうえでナス科のお野菜たちをうまく摂り入れて食せば、カラダもココロも快適な状態を作ることが出来るようになります。
大切なのはどんな時に、どんな風に食べるかなのです。カラダが熱い時、塩分を摂りすぎている時、暑い日などにナス科のお野菜を食べるとカラダは快適になります。トマトは煮込み料理にしたり、火を使ってお料理をすると、お塩を溶かすお薬になるぐらいです。ココロが頑なになっているときなどにもオススメです。でも水分を多く摂りすぎていてむくみやすい状態になっている時などにはあまりオススメできません。
どちらにしても、そればかり食べるとかたくさん食べるのはバランスを崩す食べ方です。どんな食べ物でもバランス良く食べるのが、やっぱり健康なカラダとココロを作るコツになるのだと思います。そのバランスをうまく取れるのがマクロビオティックの食べ方なのです。
中 美恵
.。゚+..。゚+.☆ 今月のMie’s Recipe ☆.。゚+..。゚+
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中美恵
中美恵(なか みえ)氏 KII認定 マクロビクッキングスクール校長 東京南青山プライベートサロン Mie’s Room 主宰 1997年に、KII認定マクロビオティックカウンセラー・中広行氏と出会い、料理法や理論を学び始める。 2000年「おいしく、楽しく」をテーマにした「マクロビクッキングスクール」を大阪に開校し、全国に展開。現在は料理に留まらず、マクロビオティックに出会うことで多くの可能性を手に入れた自身の経験を活かし、「年を重ねるごとにキラメキを増す」「今の時代に望まれる素敵な女性」をテーマに、多彩な場面で活躍中。 中美恵公式サイト https://miesrecipe.jimdo.com/ >> |