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オルタナティブファーム宮古

自然の恵みいっぱいの宮古島から農業や商品開発するなかで感じたこと気づいたこと

オルタナティブ
ファーム宮古 代表

松本 克也 (まつもと かつや)

自動車メーカーなど14 年の研究職を離れ、2012 年5月に家族4人で宮古島に移住。約1万平米の畑で主に有機サトウキビを栽培し、黒糖蜜やキビ砂糖などの加工品を製造。
畑で黒糖作りが体験できるプログラムも準備中。その他、有機バナナの栽培、未完熟マンゴーの発酵飲料の製造に携わる。

バナナは草!?

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バナナは大きく育つと背丈が4~7メートル、幹の太さは50センチメートル以上にもなる「巨大な草」です。バナナの幹は葉っぱが幾重にも重なり合ってできていて、偽茎や仮茎と呼ばれます。ネギや玉ねぎのような構造で、外側から1枚ずつ葉っぱをはがしていくとなにもなくなってしまいます。「多年生の草本性果樹」というのがバナナの植物学的な分類で、「草本性=草」と「果樹=実のなる木」という矛盾をはらんだネーミングになっています(笑)。

では、葉っぱが重なっただけで立派な幹に成長できるのはなぜでしょう? それには「バナナは水食い」といわれることが関係しています。バナナの茎は80~90%あまりが水分で、「ほとんど水」でできています。約5ミリメートル角の小さいセル状の組織が、超高層ビルのように三次元に積み上がっていて、それぞれの小部屋に少しずつ水を貯水しています。その結果、茎全体としては50~100キログラムもの水分を蓄えて、一見どっしり構えているように見えるのです。

バナナに対して「木本性=木」の代表例としてヒノキを挙げると、その水分量は中心部分(心材)で25%程度。組織が緻密に詰まっていることがわかります。バナナが台風ですぐに折れてしまうのは、偽茎の名前が示す通り、「実は水を蓄えただけの草だから」ということなのですね。

では、なぜ草がこんなにも大きく上へと成長を遂げたのでしょう? これは私の勝手な推測ですが、ほかの植物との日照権争いを勝ち抜くため、なるべく上に抜きんでて、太陽の光を受けようとしたのではないかと思います。樹木に競争を挑んだ草として、大きな葉っぱを三方向に広げるバナナを見ると、また勝手に愛着が高まるのです。

美ら蜜(黒糖蜜)をベースに生姜、島唐辛子、シークヮーサー、シナモン、クローブを加えました。シナモンとクローブ以外はすべて沖縄県産の原料です。素材がしっかりとしたジンジャーエールをお楽しみ頂けます。

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バナナは草!?

- オルタナティブファーム宮古 - 2020年5月発刊 vol.152

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