「オルタナティブファーム宮古」の『黒糖&島バナナスイーツ作り』の体験型観光は、宮古島への観光客や修学旅行生を対象にサービス提供しています。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、ご案内の機会を失うなか、かねてより頭のなかにあった『出張型体験』の新サービスと『サトウキビ栽培~黒糖作りまでの体験キット』の新商品開発を加速させています。
出張型体験では、県外の中学・高校や企業に出向いて、農と食を切り口に実践的な社会学習サービスを提供します。座学では、歴史編(インドでは紀元前300年ごろに製糖技術が確立されていて、日本は 2000年近く遅れ、江戸時代に徳川吉宗がサトウキビ栽培を広めたことなど)、 生物・科学編(光合成やショ糖の結晶化の仕組みなど)、政治・経済編(生産拡大のための植民地政策や、白砂糖が黒糖より安価な理由など)、環境編(地下水に頼る宮古島の水事情と化学肥料低減の取り組みなど)等、参加者の関心に合うように、幅広くテーマを設定します。
もちろんサトウキビも持参し、かじってみたり、糖度を測定してみたり、黒糖の焚き上げも体験案内します。一方的な講義形式ではなく、事前・ 事後に調べる、考える機会を設定し、楽しくディスカッションできる参加型「アクティブラーニング」のプログラムです。知識の詰め込みではなく、自学・実践を伴う「気づき」が「学ぶ力」をサポートすることを目指しています。興味・関心がわく楽しい内容で、勉強をする意味づけができる、社会学習サービスにしたいと思っています。
『サトウキビ栽培~黒糖作りまでの体 験キット』の話は、次回の連載で。