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オルタナティブファーム宮古

自然の恵みいっぱいの宮古島から農業や商品開発するなかで感じたこと気づいたこと

オルタナティブ
ファーム宮古 代表

松本 克也 (まつもと かつや)

自動車メーカーなど14 年の研究職を離れ、2012 年5月に家族4人で宮古島に移住。約1万平米の畑で主に有機サトウキビを栽培し、黒糖蜜やキビ砂糖などの加工品を製造。
畑で黒糖作りが体験できるプログラムも準備中。その他、有機バナナの栽培、未完熟マンゴーの発酵飲料の製造に携わる。

【Vol.98】野菜の観察:にんじん畑

投稿日:

 今回は2012年6月に書いたブログ記事を紹介いたします。 当時、プレマ株式会社に入社・宮古島に赴任してちょうど1ヵ月後で、土に触れたことのなかった私には、それこそ野菜の実のつけ方から農業機械まで、畑で見るものすべてが新鮮で、興味深く観察しようとしていました。

(引用開始)

こんにちは、松本です。今日のテーマは野菜観察です。これまで農業経験のない私には、農場で見るもの・教えて頂くこと、色んなことが新鮮な学びです



川平さんのにんじん畑での発見

川平さんの畑は無農薬・無肥料・自然栽培。にんじん畑は無除草で、雑草たちと共生する中からにんじんを探して収穫しました。まさに宝探しのような状態。その中で見つけたのがこれ。

異常に長い葉っぱ。雑草と横並びにしてみると、、、周りの雑草に負けずに日照を確保して、光合成で養分を得ようとして、必死で背伸びした、けなげな様子が伺えます。

雑草のないところで育ったにんじん(上)と比べて、その差は歴然。 一緒に生えていた雑草と比べて、葉っぱ分頭を出したぐらいの感じ。

(過剰な肥料を与えられてブヨブヨの肥満体に育てられた野菜に比べて) 野菜の生育にとっては、無肥料栽培はただでさえスパルタ環境です。雑草との競走の中で育ったにんじんは、更なるスパルタ環境を付与されたにんじんと考えて良いのでしょうか?

実際に頂いてみると、非常に優しく甘いのです。グリーンパワージューサーで透き通った甘さが感じられる「にんじんジュース」 を楽しみ、搾り滓をカレーに入れて楽しみました。カレーに入れた粉砕にんじんは、キーマカレーのミンチのような食感を演出し、また全体に甘さをもたらして、予想を超えるとても素敵な具材になりました。お味噌汁に入れても、ほんのりと柔らかく甘い出汁が出て、とっても美味しかったです。

*肥料の使用については、

● 化学肥料/有機肥料の違い
● 有機肥料にしてもその中身(動物性/植物堆肥など)や履歴(家畜  飼料への農薬・化学肥料の使用有無など)、完熟度合いの違いそもそも
● 肥料の使用量の違い
など様々の使い方バリエーションがあります。

十把一絡げに 「これが正解」 などと言えるほど単純ではないことがよく分かりました。宮古島 (いや、宮古島に限った話ではなく) 特に無農薬を標榜される農家の方々は、とっても勉強熱心で、それぞれに色んな試行錯誤を重ねてこられている様子も(まだまだ断片的にではありますが)見聞きしてきています。

日を改めて、更にコアな話題にも踏み込んでいきたいと思っています。

(引用終わり)

松本克也
プレマ宮古島プロジェクトリーダー(兼農業生産法人(株)オルタナティブファーム宮古代表取締役)
2012年4月まで自動車会社に勤務。車体製造の接合技術開発に心血を注ぎ、エンジニア一筋の人生を送る。2011年12月にもともとプレマファンだった姉から「プレマ・宮古島プロジェクトの発足とスタッフ募集」のメルマガ情報を聞いて『これだ!』と直感し、転職を決意。そこからはとんとん拍子に事が進み、家族で宮古島に移住。今ではすっかり都人(実は京都出身)ならぬ宮古人になりました。
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プレマ株式会社の『宮古島プロジェクト 宮古島の自然農法を推進し、島の健全な地下水と珊瑚礁を守り、お客様に安心と安全を届けます。

- オルタナティブファーム宮古 - 2015年11月発刊 Vol.98

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