「モザンビークで何を食べていたの?」質問で一番多いのは食べ物の話。確かに、日本でアフリカ料理のお店は見かけないので、どんな食材があり、何を食べているか想像つきませんよね。
モザンビークの主食は『シーマ』という、とうもろこしの粉を煮てダマにしたものです。少しの量でも満腹感を得られる腹持ちのよい主食です。とうもろこしの粉は、マクロビオティック的には陰性なので身体を冷やします。まさに陽射しの強いアフリカの気候に適した食べ物です。
シーマには味がないのでスープにつけて食べます。シーマを手にとり、片手でにぎって丸め、スープにつけて食べます。メジャーなスープとしては、豆のスープや、マタパという私が一番好きだった料理で、ココナッツミルクとピーナッツ粉に青野菜が入ったスープ。来客など特別なときには、鶏肉のスープが振舞われます。
モザンビークは比較的大地が肥沃なためか、ジャガイモやオクラ、生姜といった日本人になじみのある野菜が市場で種類豊富に売られているのには驚きました。またモザンビークは海に面しているので、海側の町では新鮮な魚やエビも食べられます。もちろん、パパイヤやマンゴー、バナナなど熱帯のフルーツは安価でとてもおいしいです。
質は悪いですがお米もあります。並んで、白くきれいな中国米も売られていましたが高価でした。また、ポルトガル植民地時代の影響で、どこにいっても素朴でおいしいパンが売られています。ちょうどわたしがいた頃は、小麦の価格が世界的に上昇した時期で、パンも値上がりしたのを覚えています。”グローバル”な世界経済の広がりや影響を、食を通して実感しました。
プレマ株式会社 お客様コンサルティングチーム コンサルタント 岩本 莉依