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ハツキ的“らくなちゅらる”な生き方

常務取締役
室長/管理部長兼

中川 葉月 (なかがわ はつき)

【Vol.27】キッチン天国

投稿日:

05sa_27.jpg “ガタガタ”「よいしょっ」
私がキッチンに立つと、息子が必ずといってよいほど、踏み台を持って一緒にキッチンに立ちたがります。そして、ボールに水をためているところへお野菜をつっこんだり、米びつの玄米を枡に入れたり、忙しそうに仕事を始めます。

 私にとっては、ありがたくもない動きをせっせとしてくれます。ですが、それだけではなく、お野菜を切っていると、一緒に包丁をもち調理に参加し、切ったお野菜をトレイに一つ残らずきれいに入れ、息子としてはしっかり食事の用意をしているつもりのようです…。

 以前、マクロビクッキングスクール校長の中美恵先生が「子どもさんには、たくさん玄米をさわらせてくださいね。玄米が生きているということが、ちゃんとわかりますからね。」と、マクロビのお教室時におっしゃったことがあります。当時妊娠中だった私は、「産まれてくる子どもには、玄米やお野菜、口に入れるものをしっかりさわらせよう」と、そのとき思ったのです。その思いが息子に通じているのか、キッチンは息子の大好きな場所です。

 それでも、実際子どもがキッチンに入り込むと「もーやめて~!!」と言ってしまうこともしばしばです。しかしながら、息子の動きを観察すると、ただ遊んでいるというわけでもないようで、見よう見まねで、お鍋にあるお出しをお玉ですくい小皿に入れ、「ん。おいしい!」といいながら味見をしている姿は、なかなか様になっていました。

 近年「食育」として、「朝ご飯を食べましょう」ということが声高に叫ばれています。しかし、座れば食事が出てくる。お店で買ってそのまま食べる。ということではなく、親が子どもと一緒に食事を作り、生きた食材を実際に多く手にするということが、まず第一歩になるのではないかと思います。

 さて。我が家では、長年言い続けていた野菜作りをそろそろ始めます。ビルの中で暮らしている息子にとって、実際土の中からお野菜を収穫することは、きっとワクワクのはずです。口に入れているものにいかに「生」のエネルギーがあるのかを、息子はさらに感じることでしょう。

- ハツキ的“らくなちゅらる”な生き方 - 2009年11月発刊 Vol.27

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