凍っていた風が少しゆるんだ風になってきましたね。お店に行くと春らしい食材を目にするようになりました。
この1週間、母が仕事を休んで京都にきてくれていました。そのため、毎日母の作ってくれるお食事を久しぶりに食べています。「お母さんは、おおざっぱにしかお料理ができないから…」と言いながらも、作られるお食事は、少し疲れていた私の身体を随分元気にしてくれました。自宅にあるお野菜中心の食材を、見事にお料理してくれた中で、今回学んだことがあります。
それは、テーブルについた時に、「おいしそう!」と心の底から歓ばせる気遣いでした。 母としては無意識でしていることなのかもしれませんが、盛りつけの時にちょっとしたアクセントがついていることでよりお料理が引き立ち、視覚的にも疲れている身体が癒え、心が軽やかになるのです。
お客様がいらっしゃったりのよそ行きのお食事を作るときには、私もあれこれ考えようとするのですが、普段のお食事では「食べる」ということばかりが前にきてしまっていたことに気がつきました。「おふくろの味」というのは、ただお食事の“お味”についてだけではなく、できあがったお料理を彩るという、ちょっとした気遣いも含まれるのでしょうね。
私も、特別な日だけではなく、毎回テーブルについた瞬間に相手の目が輝き、心が癒える、そんな気遣いのできるお食事を作っていこう!と思います。お母さんありがとう!