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鍼療室からの伝言

鍼灸師の西下先生による陰陽や自然食。二十四節気など古来の智恵のお話

圭鍼灸院 院長 鍼灸師
マクロビオティック・カウンセラー

西下 圭一 (にしした けいいち)

新生児から高齢者まで、整形外科から内科まで。
年齢や症状を問わないオールラウンドな治療スタイルは「駆け込み寺」と
称され医療関係者やセラピストも多数来院。
自身も生涯現役を目指すアスリートで動作解析・運動指導に定評があり
プロ選手やトップアスリートに支持されている。

“ ちょっと” 超えてみる

投稿日:

かつては「見るスポーツ」でしかなかったフルマラソンに参加する人が増えています。初めてマラソンに挑戦するランナーから、練習内容についての相談を受けることも増えました。誰にでも共通して伝えていることは「本番までに45キロメートルくらいは〝体験〟して」ということ。練習だから〝完走〟しなくていい、〝完歩〟でもいいから、本番での距離か、できればそれより少し長いくらいの距離を経験しておいてほしいのです。

不思議なもので、何本もの10キロメートル走を繰り返して、かなりの総計距離を積んだとしても、それでは本番の15キロメートルあたりまでに体のどこかが痛み出します。言ってみれば〝未体験ゾーン〟に入ることで、身体から「危険じゃないか?」と問いかけてくるシグナルのようなものなのです。未体験ゾーンを一度体験しておけば、どんなにペースが違っていたとしても、痛みのシグナルが出る可能性は低くなります。

「未知」から「既知」へ

人間の身体というのは未体験なことには弱いものです。逆に疑似体験であっても、一度経験することで強くなっていきます。

マラソンを何度も走ったことのある人で目標タイムがあるのであれば、時間と距離を計算して、そのペースで数百メートルだけ走ることを繰り返してみる。そうすることで、景色が流れるスピード感覚を体が覚えていくのです。短距離ランナーであれば、緩やかな坂道を駆け下りることで自分の力だけでは出せないスピードを体験する。跳躍系の選手であれば、踏切板を用いることで経験したことのない高さを体験してみる。これはバレーボールやバスケットボールの選手にも有効です。

このようにちょっとした助力により、「未知」のことを「既知」のものにしていくことで、自分の限界域を超えることができるようになります。ただし、周囲の安全確保は当然ながら、助力は〝ちょっと〟だけにしておきます。この〝ちょっと〟を具体的に言うのは難しいのですが、目安として自分の実力にプラス10%未満といったところでしょうか。それよりも大きな助力はケガの元となるだけでなく、場合によっては恐怖心によって動きを委縮させてしまい、逆効果になりかねません。

仕事でも日常のことでも同じで、ちょっとモノの力を借りてみたり、ときには人の協力を仰いでみたりする。自分の「未知」をちょっとずつ「既知」へと広げていくことで、デキル人としての活躍の場が広がるのかも知れません。

自信の底上げ

「大会で結果を残すために一番重要なことは、しっかりとした練習を積み上げることです。しかし、誰にも負けない練習を目いっぱいやっても結果は出ません。誰にも負けない練習をちょっと余裕を持ってできたら、その選手が一番強いでしょう」。往年の名ランナー・宗茂さん(現・旭化成陸上部顧問)がそう言われていたことがあります※。

しんどい、苦しい……。そこからもうちょっとだけ頑張ってみる。それを続けるうちに、これまで苦しかったことに、ちょっと余裕を持てるようになる。まったく疲れないほどにパワフルである必要はなくて、疲れを自覚したうえでのもう一踏ん張りで強くなる。これはなにもマラソンの練習に限ったことではありません。健康ブームだからと誰もがフルマラソンを走る必要もありません。体のことが気になるのであれば、まずは10分歩いてみる。慣れてきたら、ちょっとキツイと感じたところから、自分なりの〝ちょっと〟を伸ばしていく。そのうち早足で20分歩いても平気になってくれば、かなり強くなっているはずです。

「無理」「できない」で終わっていたら永遠にそのままです。まずは〝ちょっと〟始めてみて、ちょっとずつ広げてみましょう。

- 鍼療室からの伝言 - 2019年1月発刊 vol.126

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