先日、二歳になる次男と一緒にタクシーに乗っていたときのことです。外の景色を見ながら、あれこれとひっきりなしにわたしに話し続けていた次男が、「ぼく、お話が上手だね。二歳くらいかな?ぼくは、何が好きなの?」と、運転手さんから話しかけられました。すると次男が、「みずき、にさい。けいとくん(長男)がすき」と、運転手さんにいうのです。”いちごがすき””でんしゃがすき”などというかと思っていたら、自分のお兄ちゃんが好きだといったことに、わたしは少なからず驚いてしまいました。決して兄弟の仲が悪いということはなく仲良しなのですが、誰かに「好きなものは?」と聞かれて、「けいとくん(長男)」というほどとは、思っていなかったからです。
次男は二歳になり五歳の長男と一緒によく遊べるようになってきました。二人でいろんな設定をつくってごっこ遊びもよくしています。大人からみると、二歳の次男が長男からかなり理不尽なことを言われているにもかかわらず、それを飲んで遊んでいることが多くあります。たとえば、スーパーマンの大好きな長男は常にスーパーマンでいたいため、次男がスーパーマンとして活躍できることはほとんどなく、荷物になって運ばれていますし、棒を持ってのチャンバラごっこでも次男は切られる役です。”それでいいの?”と思うこともしばしばなのですが、次男はニコニコしながら楽しく遊んでいます。
とはいってもいつもやられているわけではなく、長男とモノを取り合いになったりケンカがはじまると、次男の方が容赦なく戦って勝利をおさめるか、長男が次男に譲るということで解決をはかり、多くの場合”利”は次男にいっています。ある意味、バランスがとれているともいえます。
おそらくどこの兄弟にもあるような、なんてことのない日々を過ごしている長男と次男ですが、その中で兄弟の結びつきができているのだなぁと改めて感じました。
長男と次男の寝相をみていると、よく同じ姿で寝ています。そこに夫が入ると、三人が同じ顔で同じ姿で寝ていたりして、DNAの中に寝相も組み込まれているのかしら?と思うほど、深いところで何かがつながりあっているようです。これから年を重ねるに従って、兄弟げんかも激しくなっていくでしょうし、大人になればお互いが離れて暮らしてゆくことになります。それでも、同じ寝相で寝るように、根底のところでつながりあっている兄弟でいて欲しいと願います。
ハツキ的“らくなちゅらる”な生き方
常務取締役
室長/管理部長兼
【Vol.69】兄弟のつながり
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