今月はクリスマスにチャレンジいただきたいクッキーレシピ。『醤をクッキーに!?』とお思いの方へ、実はメープルシロップとの相性が素晴らしいのです。好みでジンジャーパウダーを追加されるのもお勧めです。
<材料>30枚分
(A)
・有機強力粉…150g
(またはアリサン 有機スペルト粉)
・片栗粉…10g
(B)
・ココナツオイル(溶かしておく)…60g
・メープルシロップ…50g
・スペルト醤…小さじ2
<ヴィーガンアイシング>
(C)
・オーガニックシュガー…50~80g
・コーンスターチ…小さじ1
・バオバブフルーツパウダー…小さじ1/2
・ひよこ豆缶詰の汁…大さじ1~2
(ひよこ豆缶詰 アリサン)
着色食材:e3Liveブルーマジック /紅芋パウダー /麻炭パウダー /ターメリック
<つくり方>調理時間 :30分
オーブンを170℃に予熱しておく
(B)は混ぜ合わせておく
(C)ミルサーにかけ微粉末粉糖にしておく
(1)(A)と(B)を練り合わせクッキー生地を作る。
(2)(1)をオーブンシートに挟み、5mm厚にのばして好みの型で抜き、170℃のオーブンで15~20分、色よく焼き上げる。
(3)(C)にひよこ豆缶詰の汁を少しずつ練り合わせ、クリーム状にし、アイシングを作る。
(4)着色食材で好みの濃度に着色し、固さはひよこ豆缶詰の汁を1滴ずつ加えて微調整する。
(5)(4)をコルネに詰めデコレーションして、乾いたら乾燥剤を入れた密閉容器で保存する。
父も驚く型破りな調味料
スペルト小麦に惚れてから、スペルト小麦粉の焼き菓子を作り続けてきました。世界的にスペルト小麦=製パン用として認知されており、国内のパン屋さんでも需要が高まっている注目の小麦です。巷ではスペルト小麦=アレルギーを発症しにくい と誤解表現される事がしばしばありますが『そうとも言えるし、そうではないとも言える』というのが私の経験による答えです。スペルト小麦の価値は個人的にはそこではなく、品種改良をまぬかれて数千年も継承・現存している事実にこそあると思ってます。さまざまな土地ごとの特色に合わせ臨機応変、表情を変えるという強さもスペルト小麦の生き残り術なのでしょう。先月に引き続き、そんなスペルト小麦を醸造した『醤』をご紹介します。
スペルト小麦を液体調味料に変身させたのは、世界初の試みです。『旨味調味料』といっても過言ではないその深い味わいは、化学調味料のように素材に痕跡を残すものではなく、舌の上に数秒をまとった後、どこか彼方へ過ぎ行きます。
いちばんのお勧めは『おせち料理』です。白醤油やしろたまりをお使いの方は同じ要領でお試しください。明らかな違いをご理解いただけるかと思います。薄口醤油をお使いの方は、この『スペルト醤』をちょっぴり控えめに置き換えてみてください。
旨味と香りが広がって、2021年の幕開けに相応しい新しい『おせち料理』に仕上がること請け合いです。
それにしても今年は特別象徴的な年となりました。毎日が現代人初体験の連続で歴史が更新されていますが、来年も手を取り合って善い年にせねば!!
個人的には11月に90歳の父が老衰にて昇天しました。幸い自宅にてガブリエル・フォーレのレクイエムをBGMに家族に囲まれ、生前の希望をすべて叶え看取ることができました。
昭和の戦中戦後の時代に翻弄されながらも平成・令和を生き抜いてきた型破りで威厳のある父でした。そんな父ですがホリデーシーズン~お正月を楽しむ達人。今年はスペルト醤クッキーとスペルト醤おせち料理を供えて、驚かせたいと思います。
みなさま本年もお付き合いくださりありがとうございました。