思っているより短い
妊娠期間って、あっという間ですよね。十月十日といいますが、妊娠のひと月は4週なので全体で40週、280日。妊娠に気づいた時点で間違いなく最初の4~5週は過ぎていますから、十月といいつつ、250日に満たないくらいに目減りしています。さらに、そもそも最初のうちは、つわりもあるし休んだほうがよくて、臨月はいつ生まれても不思議でない期間が大半、と考えると、活動しやすいのは妊娠5~9か月の5か月間の140日。妊娠期間の半分になりますね。
そのたった4か月強で、仕事のある人は仕事の引き継ぎなどをする必要があります。合間に、健診に行ったり安産のために運動などを始めたり、おなかの子どもと対話もしたいし、睡眠時間も確保しなきゃだし、楽しいけど、すごく忙しい期間です。
それらはすべて「産む」日に照準した準備ですから、産む本人ひとりの手配だと、産んでから自分が楽するための準備にまで手が回らないことが多いです。産後養生が終わる「床上げ」までの21日間は、できるだけ赤ちゃんと横になり動かないほうがいい、というような知識もずいぶん共有されましたが、準備期間が短いので、産後の21日間のお休みをいかに確保するか、家事などは、家族が手配を手伝うとすごく助かる分野です。家族内で手伝う人がいる期間、いない期間、中長期的に捉え、家事援助の担い手を確保したほうがいいです。
そういう意味でも自分が産む産院以外に、自治体の両親学級、助産院の健診などを受ければ、情報が増えます。わたしの場合は、シルバー人材センターから来ていただいた方にすごく助けていただきました。
産後すぐから養生
最近は、床上げの21日を超え、赤ちゃん(と母の)一か月健診くらいまで、できるだけ動かない人も増えています。わたしの場合も1か月でした。その間は、水仕事もしないほうがいい(手首を冷やさないほうがいい)というアドバイスまでいただきました。
水仕事ができないくらいに気を付けるとすると、気になるのが産褥入院中のシャワーです。助産院での入院ですと、シャワーはどうしても浴びたければどうぞ、といった自主性に任せられましたが、期せずして大きな病院で産んだ3人目のときは、シャワーも義務でした。何度も促され、しようがないのでからだを流しましたが、体感的にはマイナスだったし、無理に動いたぶん産後の肥立ちも悪かったです(年齢が上がったのを考慮しても、です)。
産後のからだとの付き合い方は、助産師さんや妊婦の手当てに長けた東洋医学系の先生が教えてくれることが多いです。助産師さんのアドバイスに従い、わたしは産後すぐはできるだけ立って歩かないよう心がけ、立って移動する必要があるときは骨盤ベルトで締めました。時期を見て適切に調整すれば骨盤ベルトはいらない、むしろ締め付けが害になると話す整体の先生もいらっしゃいましたが、自分としてはベルトがあるほうが安心できました。
「どこで産むか」は妊娠初期に決めるし、転院はしづらいことも多いです。が、産む場所に限定されず、産後養生の情報は広く求めてくださいね。家事を休む手配はできるだけ周囲に任せ、産後のからだを診てくれる人を探してください。シャワーよりアロマトリートメントのほうが楽かもしれません。とにかく無理しないほうが、早く動けるようになりますよ!