累計122万件出荷!自然食品・自然療法・エコロジー・らくなちゅらる提案サイト

魂とのコミュニケーション

「本当の自分との出会いはあなたが望む豊かで美しい人生の大切な道しるべとなります」 宮崎ますみさんからのメッセージ

ヒプノセラピスト・エッセイスト・女優

宮崎 ますみ (みやざき ますみ)

1968年愛知県生まれ。1984年クラリオンガールに選ばれ、女優として、舞台・映画・TVなど幅広く活躍。1995年結婚を機に渡米。
米国で2児の息子を育てながらYOGAに傾倒し自己探求に専念。
瞑想を深めていくなかで自己の本質に目覚め、ヒーリングとリーディングを始める。
帰国後2005年、乳がんであることを公表。克服後2007年ヒプノセラピストに。
同年11月厚生労働大臣より「健康大使」を任命される。自身の経験を活かした講演会活動やヒプノセラピスト養成に取り組んでいる。
ヒプノウーマンSalon『聖母の祈り』http://salon.hypnowoman.jp
一般社団法人ホールライフクリエーション http://wholelifecreation.com
日本ヒプノセラピーアカデミー・イシス http://jhtaisis.net
日本ヒプノ赤ちゃん協会 http://hypnoakachan.com

太陽に向かって発芽する種

投稿日:

「女は彼に問うた。その大国とはどのようなものなのかと。彼は言った。それは種に似ている。ひと粒のからし種のようなものだ。女がその種をとって畑へまけば、それは大きく成長して、空の鳥がきて、枝に巣をかけるまでになる」。

これは、映画『マグダラのマリア』の冒頭に出てくる聖書の一節です。私はいつも、子どもたちの持って生まれた魂の資質について語るとき、それを「種」と表現していたので、映画の冒頭でこのナレーションを聞き、魂が震えました。聖書に出てくる「からし種」は〝信仰〟の比喩なのかもしれませんが、私はそれを、全人類が皆平等に持っている、大いなる宇宙(愛)のわけ御霊としての資質のように感じたのです。本当の姿、本性とも言えるでしょうか。その資質を育み、自由に開花していく力を妨げなければ、堂々と花を咲かせ、実を生らせると。それこそ、生まれてきた目的を果たしながら生きる、真の自己実現が〝大国〟なのではなかろうかと、映画を観て改めて気づくことができたのです。

種の殻を破ること

からし種はひと粒の大きさが0.5ミリくらいととても小さいのですが、その小さな種が殻を破り、芽を出し、茎を太くして成長すると、たくさんの果実を実らせます。

先日セッションにいらっしゃったクライアントさんの言葉がとても印象的でした。「私は自分が何者なのかわからないんです。自分の好みもわからない。ワクワクすることをしなさいと人に言われても、そのワクワクすらわからないのです。私は、硬い土の中で殻も割らずにじっと眠り続けている種のようです」。

実はこのように語る方は少なくありません。自分がわからない。何をするために生まれてきたのか?どのように命を使っていけばいいのかわからない。このクライアントさんの場合もそうですが、幼少期に自分の好み、意思、望みなどをことごとく環境や親に否定され続けてきたことによって、自分の内側から湧きおこる純粋で直感的な欲求に蓋をしてしまったのです。「繰り返しの法則」によって、子どもたちは自分の欲求を出してはいけない!ということを学び、親に従うことで、その家庭のなかで生き残るすべを習得していきます。次第にその諦め癖は麻痺していき、欲求が湧きおこることすら封印してしまうのです。

この封印は頑丈で、無意識の領域に葬られ、大人になっても気づくことすらできない状態になっています。それでも生きづらさを感じ、心身共にどうにもならない状況に追い込まれた方は、ある意味でラッキーと言えるのかもしれません。気づいたときには、その封印を解くカギを手に握っているからです。しかしカギを握っているからといって、必ずしも大国の門を開けて、その先へと進むとも限りません。すべては自由意志に委ねられていて、最後の砦は得体の知れない恐怖に苛まれるものなのです。自分の内なる声に従って生きてこられなかった人が、種の殻を割り、芽を出す勇気を奮い立たせるには、信じる力、生きる力を回復させる時間も必要になります。焦らないことです。けれど決断することです。

小さな小さな種のままでいれば、安全だと感じるかもしれません。息苦しくても、リスクを負うことは避けたいと。確かに種はかたい殻に覆われていて、嵐がきて飛ばされようが、象に踏まれようが、壊れることはありません。いったん殻を破って繊細な芽を出したら、後戻りはできず、そのプロセスはさまざまな危険をはらんでいます。けれど種である以上、太陽に向かって発芽して、伸びていきたい!と希求するのです。だからこそ、種のままでいることのほうが、何十倍も苦しみを伴うものなのです。

- 魂とのコミュニケーション - 2019年3月発刊 vol.138

今月の記事

びんちょうたんコム

累計122万件出荷!自然食品、健康食品、スキンケア、エコロジー雑貨、健康雑貨などのほんもの商品を取りそろえております。

びんちょうたんコム 通販サイトへ