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CHOICE するということ

体の中からきれいになる形成外科医が伝える医学部では教えない栄養学の話

鈴木形成外科院長/CHOICEオーナー&プロデューサー
日本形成外科学会認定専門医・日本レーザー医学会評議員
日本臨床皮膚外科学会理事・京都形成外科医会 会長
第1回ベジタリアンアワード企業賞受賞(CHOICE)

鈴木 晴恵 (すずき はるえ)

京都市出身。アジアにおいてレーザー治療をいち早く導入し、シミ、あざなどの数々の治療方法を確立。メディカルエステを考案、定義し、実践してきた。
仕上がりの美しい眼瞼下垂症手術に定評がある。3.11を機に「食」と真剣に向き合い、栄養学を突き詰めた結果、
最善の食事法はplant basedwhole foodsと気づく。クリニックに栄養外来を立ち上げる傍ら食のお手本を示すカフェ『CHOICE』開業。
大学生の娘の母親でもある。

パンデミックはどこからきたのか

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今回が初めてではない

新型コロナウイルスによるパンデミックで、世界中が未経験の緊急事態にさらされています。しかしパンデミックは、今回が初めてではないことは皆さまご承知のとおりだと思います。過去に何度も新種の感染症は、動物から発生し人間に広がってきました。畜産動物が過密状態で飼育される畜産工場では、あっという間に感染が広まり、屠殺により人間にうつります。工業型畜産業で多量に投与される抗生物質は、ウイルスを殺さないばかりか耐性菌を生み出してしまいます。
 
今回の新型コロナウイルスへの対策として、治療薬やワクチンの開発が待ち望まれ、薬が完成することこそが事態を収束させると考える人もいますが、有効な薬ができたとしても、また新しいウイルスが生まれればパンデミックが起こるでしょう。ワクチンや薬で抑え込もうとしているかぎり、同じことが繰り返されます。ウイルスから身を守る有効な方法は自身の免疫力であり、根本の解決策は新しいウイルス感染症の流行を発生させないことであると肝に銘じなければなりません。

ウイルスから身を守る食事

免疫力を上げるためにはPBWF(プラントベースホールフード。植物性食品を極力、精製加工せずに食べる食事法)を実践することが大変有効です。とくに抗酸化物質を多く含み、体をアルカリ性にしてくれる生の野菜や果物を多く摂り、反対に体に炎症を起こし、体を酸性にし、免疫力を落とす乳製品や肉、鶏、魚などの動物性食品を摂取しないことがとくに重要です。
 
動物性食品をたくさん摂取する人は癌、心臓病、脳卒中、糖尿病、アレルギー、自己免疫疾患、骨粗鬆症などの生活習慣病になりやすく、基礎疾患を持つ人が感染症にかかれば、重症化しやすく死亡リスクが増すことは、今回のウイルスで周知になった事実です。
 
免疫を上げてウイルスに感染しにくくなるため、また感染しても重症化させないため、そして三大死亡原因の癌や心臓病、脳卒中、および糖尿病、骨粗鬆症、アレルギー、自己免疫疾患にかからないようにするための方法はすべて同じ。農薬を使わないPBWFの食生活を実践することです。

新しいウイルスを作らないために

『鳥インフルエンザ:人類が作り出したウイルス』の著者であるマイケル・グレガー先生は、工業的食肉生産工場を「感染症大災害の生産工場」と呼び、「もしパンデミックを作りたいなら、畜産工場を建てればよい」と警告されています。工業的畜産を止めることで未知のウイルスの発生を防げることは、コリン・キャンベル博士が2013年に出版された『WHOLE』でも指摘されています。
 
工業型畜産業で生産された製品を消費し続けるかぎり、パンデミックは繰り返されます。ここから脱却するにはパラダイムシフトが必要です。対症療法ではなく根本原因を考え、本当に病気を治し、本物の健康を獲得するためには私たちがとらわれてきた考え方の枠組み(パラダイム)を取り払い、その外に立って考えなければいけません。
 
消費者が動物性食品を買わなければ、おのずと乳製品や肉は市場から消え、畜産は廃止され、屠殺場もなくなるでしょう。消費者が自然栽培の野菜を求めれば、ビジネスとして応える流れになるでしょう。私たちの選択で変わることがあるはずです。

『WHOLE~がんとあらゆる生活習慣病を予防する最先端栄養学』
発行:ユサブル
著者:T.コリン.キャンベル
監修:鈴木晴恵
訳:丸山清志
2,500円(税別)

- CHOICE するということ - 2020年6月発刊 vol.153

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