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CHOICE するということ

体の中からきれいになる形成外科医が伝える医学部では教えない栄養学の話

鈴木形成外科院長/CHOICEオーナー&プロデューサー
日本形成外科学会認定専門医・日本レーザー医学会評議員
日本臨床皮膚外科学会理事・京都形成外科医会 会長
第1回ベジタリアンアワード企業賞受賞(CHOICE)

鈴木 晴恵 (すずき はるえ)

京都市出身。アジアにおいてレーザー治療をいち早く導入し、シミ、あざなどの数々の治療方法を確立。メディカルエステを考案、定義し、実践してきた。
仕上がりの美しい眼瞼下垂症手術に定評がある。3.11を機に「食」と真剣に向き合い、栄養学を突き詰めた結果、
最善の食事法はplant basedwhole foodsと気づく。クリニックに栄養外来を立ち上げる傍ら食のお手本を示すカフェ『CHOICE』開業。
大学生の娘の母親でもある。

食事で病気を治す医療施設②

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前号より私が訪れた「食事で病気を治す医療施設」を紹介しています。今月は2016年に訪れたメキシコのSanoviv Medical Instituteについてです。Sanovivは「療養」ではなく、高度な資格と訓練を経て選出された医師とスタッフが、医療法人として一般的な治療法と代替療法を同じ医療機関で融合させ、病気治療をおこなう珍しい施設です。メキシコ北部という立地が、アメリカ人がアメリカやカナダでは受けられない医療を比較的容易に受けられることを可能にしています。

徹底した環境で治療を受ける

施設は化学物質を使用しない建材で作られています。滞在中に使用する衣服やリネンは、毒素の経皮吸収を避けるため、天然素材のものが支給され、それらの洗濯に使用する洗剤も天然素材のものが使用されています。電磁波を発する携帯電話の使用は禁止、テレビもありません。食事は施設内で栽培されている野菜を含め、オーガニック、グルテン・カゼインフリーのものが提供されます。滞在中、私と同年代の女性と友達になりました。彼女は自分の不調の原因をアマルガムによるものだと考え施設を訪れましたが、検査の結果、不調は鉛の蓄積によるものだと判明。2週間の予定で鉛をデトックスすると言います。

運動神経に障害が起こり、筋肉が痩せて力がなくなっていく病気A‌L‌Sとご主人が診断された日本人夫婦にもお話が聞けました。日本ではA‌L‌Sは進行していく一方で、治療法はないと宣告されていました。しかし、Sanovivで20人もの医師たちが症例検討をおこなった結果、農薬による神経障害と診断されました。食事、高圧酸素療法など、さまざまな方法でデトックスがおこなわれ、麻痺が改善していく経過を目の当たりにしました。この半年前にも日本からのA‌L‌S男性患者が滞在されていたとのことですが、車椅子で入院してきたその男性がSanovivの治療により立ち上がり、芝生の庭を歩き始めるという感動的な映像を見せてもらいました。

Sanovivを訪れる少し前、50歳の知人女性がA‌L‌Sと診断され、当院で高濃度ビタミンC点滴やP‌B‌W‌F(プラントベースホールフード:植物性の食材をなるべく精製加工することなく食べる)と米粉ベースのヨーグルト様食品のアレルノンによる食事療法をおこない、歯科でアマルガムを除去してもらったところ、神経症状に改善の兆候が見られました。しかし、「生活訓練」のため入院させられ、そのまま帰らぬ人になったという経験をしたばかりでした。日本では治療方法がないとされているA‌L‌Sが改善するという感動と早くこの施設のことを知っていたらという悔しい思いを同時に味わいました。当院の栄養療法や高濃度ビタミンC点滴、オキシルーム(高気圧高濃度酸素室)を必要とされる方に広く活用したいと強く思い帰国の途につきました。

Sanoviv の他にもメキシコのアメリカ国境付近には、ゲルソン療法やI‌V‌C(高濃度ビタミンC点滴)など代替療法と慣行西洋医療を統合しておこなう医療施設が複数あることからアメリカでの需要と治療の充実ぶりが伺えます。2015、2018、2019年に4回に渡ってアメリカのカリフォルニア州サンタローザにあるTrueNorth Health Centerで、ウォーターオンリーファスティング、ジュースファスティング、S‌O‌S(Salt塩、Oil油、Sugar砂糖)フリー食を体験しました。医師の指示と管理下で安全かつ効果的におこなわれるデトックスを中心としたプログラムでさまざまな疾患が改善された実例と自分の体験については以前(2018年5月号)に紹介しました。

日本にもライフスタイルの改善により治療をおこなっている優れた医師や医療施設がありますが、まだまだ慣行西洋医療が一般的です。日本にもこのような施設が増え、患者様が治療法を選択できるようにならなくてはいけません。

- CHOICE するということ - 2022年3月発刊 vol.174

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