日々のストレスを減らす工夫として、最近練習している方法を紹介します。
「この世の中は、何一つ思い通りにならない場所だと仮定してみる」という方法です。
実際、自分自身の心のことを考えてみても、思い通りになっていないことばかりです。
例えば、いつも気分良く、幸せを感じていたいのに、ついイライラしたり、深刻に考え込んでしまったり……自分の心なのに、思い通りになっていないことが多いのではないでしょうか?
また、たとえ身近な家族であっても、自分以外の人の気持ちは変えることができません。
当然、赤の他人の思考を変えるなんてもってのほかです。
さらには大雨、台風、地震や火山の噴火などの自然現象は、自分の力ではどうすることもできません。
事故や事件は、自分に責任がなくても巻き込まれることがあります。
「当たり前」を変えてみると
「ありがたいなぁ」が生まれる
考えてみると、この世界はこんなにも思い通りにならないことばかり……気分が落ちますね。
ただそんな世界でも、自分の頭の中で使う「言葉」だけは自由です。
自分で使う言葉は、自由に選択することができます。
そこで、こんなふうに考えてみてくだい。
「何一つ思い通りにならないこの世界で、今日、朝目が覚めた。奇蹟だ!ありがたいなぁ」
「何一つ思い通りにならないこの世界で、お買い物(仕事)に行って帰ってくることができた。奇蹟だ!神様ありがとう」
「何一つ思い通りにならないこの世界で、今日は天気が良くて気持ちよかった。奇蹟だ!ついているなあ。ありがたいなぁ」
このように、普段当たり前だと思っていたことが「奇蹟だったんだ!」と思ってみる練習をしてみてください。
これを繰り返していると、だんだんこの世には奇蹟しかないような気分になってきます。
奇蹟が起きれば、自然と「ありがたいなぁ」と言いたくなります。
もしイライラしたり、不安になったりするようなマイナスの感情が出てきたときは、
「そのできごとのおかげで事故や事件に合うタイミングがずれたのかもしれない。よかった!たすかった!」
と思ってみましょう。
それは本当かもしれないし、本当じゃないかもしれません。
でもそう思うことによって一瞬でも嫌な気分が少なくなったら、大成功なのです。
どうにもできないと思っていたマイナスの感情を、自分でコントロールできるということがわかったのです。
マイナス感情まで減らすことができるようになったら「この世の中は、ありがたいことしか起きないなぁ」と思う瞬間がやってきます。
喪失体験をしている人が自然に考えている方法
この思考方法は、倫理や道徳的にそうするべき、というものではありません。
また、そう思えないときにムリヤリする必要はありません。
余裕があるときにチャレンジしてみてください。
ただ、できるようになったら、超お得ですよ!というものです。
損をしたあとに大きな得を取る……ある意味で超強欲な方法です。
震災や自然災害で被害にあったり、親しい人と死別したりといった、大きな喪失体験をした人は、自然とこういう思考をしていることがあります。
当たり前にあるはずの日常の素晴らしさに気づいたとき、人は毎日が輝いて見えてくるのです。
ありがたさに涙が出るほどです。