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くま先生のすこやか診察室

「子どもも親も、家族みんなの笑顔と幸せのために」総合医療くま先生からのメッセージ

統合医療やまのうち小児科・
内科医師

山内 昌樹 (やまのうち まさき)

小児科医として勤務していたが、西洋医学の素晴らしさを感じつつ心から望む医療と現実のギャップに悩み、軽度のパニック障害を経験。YHC矢山クリニックで小児科 を担当し、病気の真の原因を学ぶ。お母さんの自己肯定感を取り戻すことが家族みんなを笑顔にし世界を平和にすると確信している。
〒849-0915 佐賀県佐賀市兵庫北5丁目8-7-2
0952-33-8500
http://www.yamanouchishounika.jp/

【Vol.52】気管支炎や喘息になりやすい子どもにはどういったことを気をつければ良いでしょうか?

投稿日:

 今月は、読者の方から寄せられたご質問に山内先生よりアドバイスを頂きました。気管支の弱いお子さんについてのご質問です。

質問 
気管支炎や喘息になりやすい子どもには水泳が良いときいたのですがおすすめでしょうか?昔は、子どもを丈夫な身体に育てるのに、「子どもは風の子」といって薄着にしたり乾布摩擦にしたり、といった印象があります。添加物や重金属をとらないよう、食事や身の回りの品には気をつけているのですが、他にどういったことがおすすめでしょうか?
 気管支が弱いのか、少しの風邪でもひどい咳になります。気管支炎になりやすく、お薬が手放せないので、冷えないようについつい厚着をさせてしまいますが、薄着の方がいいのかと気になります。また、避けるべきだとは思うのですが、チョコレート、ソフトクリーム、ケーキが大好物で、アトピー肌の原因ではないかと困っています。

山内先生からのアドバイス
 気管支炎や喘息になりやすいお子さんは、東洋医学的にみると、肺経が弱い可能性があります。皮膚は肺経が司るといわれていますので、皮膚を鍛えることは、肺を鍛えることに通じます。昔ながらの乾布摩擦は、風邪を予防する良い方法で、先人の知恵を感じます。また、お尋ねのように、プールに入ることも、呼吸、皮膚を強くする良い方法です。できれば塩素の少ない、紫外線殺菌やオゾン殺菌したプールが近くにあれば良いのですが、実際にはなかなか見つからないことが多いので、通常のプールに入った後、皮膚に異常が出るかどうかみきわめて、悪化するようなら避けるというのが現実的な対応だと思われます。

 私自身が実践していてお勧めなのが、温冷浴です。私は毎日お風呂上りに、冷水シャワーを頭からかけるようにしています。ここ数年続けていますが、仕事柄、時々風邪はひくものの、回復は早いと思います。いきなり頭から冷水をかぶるのは心臓に良くないので、最初は心臓から遠いところから、徐々に全身にかけるようにします。

シャワーをかける順番は、
(1)右足、左足、(前後)
(2)右腕左腕、数日続けて慣れてきたら、(1)(2)につづき、
(3)下腹部
(4)背中
(5)胸

 ここまで数日続け、慣れてきたら、
(6)顔
(7)頭
(8)全身

と順にシャワーを掛ける場所を増やしていきます。シャワーを浴びる前は、ゆっくりお風呂につかって、ジワッと汗をかくくらい温まりましょう。お子さんの場合は、(1)(2)番くらいでも十分だと思います。ある程度我慢ができるようになったら(4)(5)番まで行うと良いでしょう。

 直接呼吸を鍛えるには、笛やハーモニカなどの楽器で遊んだり、風ぐるまやシャボン玉をフーフー吹いたり、風船をたくさん膨らますのも効果的です。調子の良い時に、呼吸を強くする遊びを心がけてもらうと良いと思います。
 また、全ての人に当てはまることですが、(不自然な鍛え方は別にして)ある程度の筋肉量があるほうが、免疫力は高くなるようです。お子さんには、できるだけ運動ができるように促してあげて欲しいと思います。球技、ダンス、ハイキング等の野外活動、水泳、武道など体を動かすことであれば何でも良いので、本人が好きなことを見つけて、続けていくことをお勧めします。

 食べ物に関しては、食べてほしくないものは買わないようにするしかないと思います。親心として、ほしがるものは与えたくなるのはよく分かります。が、乳製品はアレルギーにかかわらず、体調を悪くする可能性が高いと考えています。以前紹介した、『なぜ「牛乳」は体にわるいのか』『乳がんと牛乳』を読んでみてください。じっくり読めば、食べたいとは思わなくなるはずです。当然お子さんにも与えたいと思わなくなるでしょう。

 風邪が治りにくいお子さんの中には、健康によいと思って果物をたくさん食べているケースが多いように思います。果物に含まれる農薬が、体にたまって免疫力が低下しているのではないか? と推測される場合があります。果物は体を冷やす作用もあると言われていますので、食べ過ぎないほうが良いようです。

本連載では、読者の皆さまからのご質問をお受けしております。
ご質問をお寄せいただく場合は、メールにて、件名「らくなちゅらる通信 山内先生への質問」 として
info@prema.co.jp までお送りください。

ただし連載スケジュールの都合上、すぐに掲載が叶わない場合もございますこと、ご了承くださいませ。

なぜ「牛乳」は体に悪いのか
医学界の権威が明かす、
牛乳の健康被害
フランク・オスキー著
(東洋経済新報社)
1,155円(税込)
乳がんと牛乳
がん細胞はなぜ消えたのか

ジェイン・プラント著
(径書房)
2,520円(税込)


山内昌樹

医師 山内昌樹氏
平成19年まで一般小児科医として診療を行うかたわら、統合医療を志しYHC矢山クリニックで小児科を担当。平成22年12月佐賀市内に『統合医療やまのうち小児科・内科』を開院。
医師となってから、重病の患者さんが劇的な回復をすることや子どもの生命力の素晴らしさなどを経験するも、個人差を考慮しない画一的な治療、ステロイド薬や免疫抑制剤の副作用など、西洋医学の限界を感じる。
漢方薬や代替療法と西洋医学を融合して治療を行うYHC矢山クリニックで小児科を担当、病気の真の原因を学び、実際の診療で効果が見られることを経験。

統合医療やまのうち小児科・内科
当院では漢方薬を中心に、代替療法、西洋薬を一人ひとりに最も合うように治療します。乳幼児から御高齢とわず、未病の治療や健康維持から、慢性疾患の治療まで幅広く診療を行っています。
〒849-0915
佐賀県佐賀市兵庫町藤木772-3
電話: 0952-33-8500
http://www.yamanouchishounika.jp/pc/

- くま先生のすこやか診察室 - 2012年1月発刊 Vol.52

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