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特集

インタビュー取材しました。

探究心は 垣根を越える
青森東方クリニック院長
株式会社ソフィック代表取締役社長
穴水 玲逸先生 インタビュー 前編

投稿日:

三十路で医学部に入学。
前職は、一級建築士として建築設計事務所経営、タクシードライバー、中学校数学教員……と、さまざまな職歴を持つ穴水玲逸先生。
現在も麻茎を使ったCBDオイルを販売する株式会社ソフィックを経営。
多岐にわたる知識や経験、また世界初資格保持者である本式のオーリングについてお話を伺いました。

穴水 玲逸(あなみず れいいつ)

1952年生まれ。青森東方クリニック院長。医学部在学中に漢方に出会い健康を取り戻した経験から、30年来、漢方専門の診療をおこなっている。一級建築士免許、医師免許、一級電磁波測定士、シックハウス診断士、日本バイ・ディジタルO-リングテスト協会認定医師。趣味は、自然農法や炭素循環農法による家庭菜園と、金融取引。

 

30歳で医学部入学 東洋医学研究会で漢方に出合う

一級建築士として建築事務所を経営してこられたのに、三十路を前に医学部進学を決意されたのですね。医学部を目指そうと思われたきっかけは?

穴水 小学校の卒業文集に医者になりたいと書いていたようです。ポスト団塊の世代なので受験者数も多く、当時の僕の成績では国立大学の医学部に入れそうもなかった。それで東京電機大学工学部の建築科に入りました。卒業後、教師だった両親の影響で中学校の数学の教師をしました。当時、70年安保闘争など政治運動が盛んで、授業を放置して夢中になる教師が多く、過半数の生徒が、中学3年生になっても分数の足し算引き算ができない。そこで小学生の算数まで遡り、中学校1年生のドリルで勉強させたら文句を言われてしまう。未来に夢を感じられず退職しました。その後、ゼネコンに入り現場監督になりましたが、一級建築士の資格取得のため集中的に勉強しようと退職。資格取得後、設計事務所を経営しました。それでもやっぱり医者になりたかった。それで建築事務所を続けながら予備校に通いました。志望校の地元の国立大学は現役でないと不利だと知って、せっかくなら青い海・青い空を見ようと琉球大学を受験。30歳で入学しました。

すごいパワーですね。漢方はその当時からご存じだったのですか?

電磁波の共鳴現象を利用するバイ・ディジタルO-リングテストによる診療

穴水 琉球大学医学部時代、東洋医学研究会という部活に入ったのがきっかけです。薬剤師と鍼灸師の先生について教わりました。医学部では西洋医学しか学べないので。
実は、僕はとても病弱だったので、物心ついたころから病院に通っていました。しょっちゅう扁桃腺を腫らし、鼻はすぐに詰まるし中耳炎になる。よく看護婦さんにかわいがってもらいました。病院の常連だったのです(笑)。風邪をひくと36・9度ぐらいの微熱が続いて、寒くて寒くて二週間ほど寝込み、すぐに病院に行っても治らない。医学部に入ったころもそんな感じでした。ところが東洋医学研究会で師事していた薬剤師さんにいただいた漢方薬ですっきり治ったのです。麻黄附子細辛湯です。おかげで寒くて震えていたからだが温まってきて生き返った気分になりました。それが漢方薬に興味を持ったきっかけです。

効果を体感されたのですね?

穴水 そうです。『神農本草教』という漢方の古典(聖典)があり、ここに登場する神農は世界中の薬草を口に入れてみて全部試したという言い伝えがあります。これによれば漢方薬は、上薬、中薬、下薬と分類され、上薬は普段から飲むといいという薬。中薬は、病気になったときに飲むものです。そして、下薬は頓服。毒草もここに分類されます。毒草は極めてよく効きます。麻黄附子細辛湯の「附子」は実はトリカブトのこと。トリカブトの根は毒。場合により附子は中毒になります。
上薬には「地黄」や「大麻草」などがあります。地黄が入った八味地黄丸は、老化防止にも効きます。大麻草は不老長寿にいい、長く飲むと健康を維持できると書かれています。麻子仁丸という漢方薬がありますが麻子仁は大麻の種。ヘンプシードオイルと同じですね。便秘に効きます。

 

腸内細菌が動物や人の言動を支配している

そういえば腸内細菌が脳や発達に影響するというのは本当ですか?

山菜や花がよく育つ。健康の基本である「食」について、穴水先生自ら探求し実践しておられる

穴水 こんな実験があります。被験者に、いくつかの映像を見せて「ボタンを押したくなったら押してください」と伝え、押したくなったときの画像を覚えていてもらうのです。脳に電流が流れ活動するとその部分が赤く表示されます。この実験で、被験者がボタンを押そうと思う前に、先に脳が活動していることがわかりました。意識する前に「脳」はコントロールされていたのです。意識よりも「脳」の反応のほうが先、つまり無意識に脳は反応している。意識的に「押そう」と思っているように見えて、実は、その前に脳が反応している……ということがわかったのです。
脳はPCやスマホのように単なる道具です。脳が意識して人間の行動をコントロールするのではなく、腸から脳に指示が行き、脳から全身に指示が伝わる。その腸からの指令物質をコントロールしているのは、実は、腸内細菌。つまりバクテリアが人や動物の行動の鍵を握っているのです。
その事例のひとつは外来のトキソプラズマ。寄生虫です。妊婦が猫に触れて、猫からうつると流産や先天異常のリスクが高まるため危険です。トキソプラズマは主にネコを宿主としますが、ヒトを含むさまざまな動物を中間宿主とします。ネコに至る前に、まずネズミに寄生すると、腸内にネズミの意識をコントロールする指令物質を出します。するとネズミは光を怖がらなくなり、ネコの尿の臭いに誘われて、明るいところに出てきてしまい、ネコがネズミを食べる。そうしてネコの腸内に移りまた増殖するのです。自分たちの子孫を残すために、他の動物を利用するわけです。寄生するカビの胞子が、蟻の行動をコントロールするという事例もあります。生存戦略ですね。

菌って最強なんですね?

穴水 そうです(笑)。腸内細菌が、うつ病や自閉症などに作用する物質を出すともいわれています。腸内細菌の状態が正常でないことは問題です。残念ながら、最近、ペットの糖尿病や腰痛などが増えているようですが、普通、動物が糖尿病やがんになるという話は聞きませんよね。人間の腸内細菌叢機能のレベルを、いかに動物に近づけるかということが大切なのです。

自然で暮らす野生の動物に?

穴水 そうです。アマゾンやアフリカなどの自然のなかで暮らしている野生動物の腸内と同じ状態に、いかに近づけることができるか。彼らと同じような腸内細菌、腸内フローラを持っていれば病気にはなりにくいわけです。そのためには、新鮮な野菜や果物を摂取する必要があるのです。
それを実践するために、私も家を建てるときに庭も自分で設計図を書いて、たくさんの野菜や樹木を植えました。りんご、洋梨、あんず、薔薇、かぼちゃ、ヤーコン、ツルムラサキ、おかひじき、わさびな、ルッコラ、ゴーヤ、フキ、キウイ、いちご、菊芋……。

ゴーヤも青森でも育つのですね?

穴水 32℃を超える日もあります。青森の夏は一週間で終わりますが(笑)。りんごも数種類植えています。フジ、王林、恋空、アルプス乙女……メイちゃんの瞳なんていう品種もあります。

 

 

最初から自然栽培と炭素循環農法で野菜を育てた

一級建築士の穴水先生ご自身が書いた庭の設計図。毎年、縮尺50 分の1 で設計している

穴水 炭素循環農法の林幸美さんがブラジルから来日されたときに、青森でセミナーをしたこともあります。炭素循環農法では、キノコの菌床を入れるのですが、ものすごく野菜が育つのです。当時、青森で脱サラしてキノコ栽培農家を始めた人がいて、その人に廃菌床をもらうことができました。特殊なシイタケの菌で中国の寒い地方で採れる品種なので、青森で育てるのにぴったりだったのです。その方が農家を始めて2年目に廃菌床をもらいました。5月になると収穫が終わり菌床は産業廃棄物として出さなければならないため経費がかかってしまう。その一部をもらって地表10センチメートルの土に混ぜると、ナスもピーマンも2メートルほどに育ち、雑草も生えなくなりました。そこで、翌年もぜひ入れたいと思っていたら、3・11が起こり椎茸が売れなくなってしまいました。風評被害です。青森のほうには放射能は流れてきていないのに、同じ東北だからという理由で、まったく売れなくなり倒産してしまったのです。放射能は関東のほうに流れていたのに、関東の野菜は普通に流通し、不思議とそれが危険だという報道もありませんでした。

 

 

お忙しいなか農業の情報はどうやって入手しておられるのですか?

穴水 炭素循環農法にたどり着いたのは、中国で収穫された輸入野菜の残量農薬が危険だという話がきっかけだったと思います。父が花や木を育てていた庭の一部を借りて野菜を作り始めたのです。最初から自然栽培で、いろいろな本を買って研究して実験してみたのですが、うまくいかなかった。

最初はどんな野菜から?

穴水 きゅうりとトマト。初心者といえば、絶対にこれですよね(笑)。ところが全然、実らなかったのです。特にナスは、今でも肥料を入れないと実がなりません。肥料はパナソニックの生ごみ処理機を使って作っています。生ゴミを入れると、ミキサーのようにカッターで細かく切って乾燥させてくれる機械です。ジュースの残りかすや、魚の骨まで粉砕します。乾燥してしまうので、匂いもしません。一冬とっておいて、ナスの土に入れます。土の中で分解していくので、遅効性の肥料になるのです。その場で菌が分解してくれます。

りんごや桃は実っていますか?

ご自宅の家庭菜園。毎朝、先生自ら農作業。炭素循環農法や自然農法により野菜や果物を育てる

穴水 桃は難しいです。実は、日本中の桃の木がウィルスを持っています。枝で増やしていくのですが、元の枝が病気を持っているので日本中に広がっています。葉がすべて赤く膨れて落ち、実がなりません。春先に芽が出てきたときに一旦寒くなると病気が発生しやすく、たまたま発生しないと、おいしい桃ができます。流通している桃には大抵、たくさん農薬がかかっています。

病気を防ぐ方法はないのですか?

穴水 徹底的に農薬をかけないとダメなんです。うちの桃の木も実らないので処分しようと思い「チップにして撒いて食べてあげるので切ってもいいか?」とオーリングで聞いてみたら、「処分しないでくれ」と言われました。植物には感情があります。チップになると野菜にその分子が吸収され、それを人間に食べてもらうことを喜ぶ木もあるのです。でもチップになりたくないらしい(笑)。そこで場所を移してもいいか聞いてみたら、それも嫌だという。そこにいたいらしいのです。(後編に続く)

穴水先生が代表を務める日本初のCBDオイルの「アーサーオイル」のメーカー

日本で製造したヘンプ(大麻)由来のCBDオイルとスキンケア。
ヘンプの種と成熟した茎からのみ希少なCBDを抽出 使いやすい形にした国産品です。

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- 特集 - 2018年1月発刊 vol.124

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