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オルタナティブファーム宮古

自然の恵みいっぱいの宮古島から農業や商品開発するなかで感じたこと気づいたこと

オルタナティブ
ファーム宮古 代表

松本 克也 (まつもと かつや)

自動車メーカーなど14 年の研究職を離れ、2012 年5月に家族4人で宮古島に移住。
約1万平米の畑で主に有機サトウキビを栽培し、黒糖蜜やキビ砂糖などの加工品を製造。
畑で黒糖作りが体験できるプログラムも準備中。
その他、有機バナナの栽培、未完熟マンゴーの発酵飲料の製造に携わる。

育てる島酒

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プライベートガイドでご案内する、三月菓子作り体験の様子を紹介します。

泡盛をご存知でしょうか? 泡盛は今から約600年前、琉球王朝時代にシャム(タイ)から伝えられました。熱帯環境に適した「黒麹菌」と相性の良いタイ産の「インディカ米」で作られ、独特の旨味と香りが生まれます。

泡盛ってどうやってつくるの?

洗米して蒸し上がった米に黒麹菌を打って、1日寝かせて菌を培養し、麹米を作ります。続いて、拡げ・返しの工程を経て、麹米に均一に菌を繁殖させます。その後、仕込み水・酵母・麹米を醪タンクで発酵させて、醪を作っていきます。醪の状態をみながら一日数回、タンク内の醪を撹拌しアルコール発酵を促します。2週間の仕込み期間を経て、蒸留工程を迎えます。アルコール度70度近い初留から始まって、旨味と香りを活かした43度の原酒に落ち着いてきます。その後、温度変化の少ない地下の貯蔵タンクで1年間の熟成期間を経てようやく泡盛のできあがりです。

まっくろくろすけ

プライベートガイドでご案内するなかに泡盛醸造所「多良川」があります。そこでは泡盛の歴史や製造の様子をビデオで鑑賞したあと、がじゅまる、テリハボク、クワズイモ、オオタニワタリなどの熱帯の植生が迎えてくれる気持ちの良い散歩道を通り、泡盛の貯蔵庫を見学します。地下の洞窟内は壁面にびっしりと並んだ泡盛の瓶や甕が薄明りに照らされて幻想的な風景が広がっています。洞窟内のランプシェードを見ると、埃が被っていると思いきや黒麹菌がくっついています。両手でこすり合わせると、まっくろくろすけ。泡盛にとってさぞかし居心地の良い場所なのでしょうね。

ミネラル豊富な伏流水を使った仕込み、古酒作りに適した常圧蒸留など、創業70余年の歴史を持つ「多良川」ならではのこだわりを発見すると、育てる泡盛の美味しさも倍増するはずです。「多良川」では、一定の温度、十分な湿度、静かな暗所の古酒作りに適した条件を完備した洞窟内で古酒を育ててくれるサービスもありますよ。

※一般には熟成期間3ヶ月で販売可能。3年以上貯蔵したものが古酒。
過去にご紹介した宮古島ホリデーハックについてはこちらをご覧ください。https://prema.binchoutan.com/r-natural/miyako

宮古島ホリデーハックのプライベートガイドで訪れる泡盛醸造所「多良川」のまっくろくろすけも住む泡盛貯蔵庫

黒糖はサトウキビを搾って、その搾汁液を炊き上げ、攪拌、冷却、成型して作ります。本製品は炊き上げの工程を90%完了させた黒糖蜜です。

おうちで黒糖チャレンジを見てみる>>

育てる島酒

- オルタナティブファーム宮古 - 2022年1月発刊 vol.172

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