2014年9月9日(火)、弊社は東京の有楽町で開催された沖縄離島コンテンツフェア2014に出展し、「宮古島産 美味し~い こくとうみつ」のご紹介をしてきました。また、特設ステージにて、「新潮流を巻き起こせ サトウキビ産業 変革の可能性」というタイトルで、ミニ講演をさせていただきました。(講演内容よりまとめ)
新潮流を巻き起こせサトウキビ産業変革の可能性
~こくとうみつであったり、畑であったり…
これらは私にとってすべてツールです~
わたしたちが提供する「こくとうみつ」とは何か
『宮古島産の 美味し~い こくうみつ(以後、表記は〝こくとうみつ~とします)』の特徴は「香り高くまろやかで濃厚な味わい」です。「沖縄の宮古島」で「こくとうみつ」といっても「何の変哲もないじゃないか」と言われるのが一般です。それに対してわたしちは、お客様にきっちりとこの商品の良さを説明していかなくてはいけないというのが課題です。
●無農薬無化学肥料でサトウキビを生産
わたしたちは、「無農薬・無化学肥料」サトウキビを生産しています。サトウキビに限らずですが、日本において有機の市場は0・4%しかない。化学肥料を使った慣行農法は99・6%以上を占めているというのが実情です。これがいい悪いということは抜きにして話を進めます。 農薬を使わない、化学肥料を使わない土で作ったサトウキビというのは生命力にあふれています。本来ならば1グラムの土の中に1億ともいわれるような微生物が生きています。微生物のバランスが整った生きた土から生きた野菜が生まれていく。土壌消毒剤を使うと、害虫被害にはあいにくくなるものの土は死んでしまいます。 化学肥料を使うことで収量も、農家さんの収入も上がります。ただ、人間でいうとメタボな状態といいますか、化学肥料で太らせるというのは自然な状態ではありません。サトウキビも同じ生き物です。厳しい環境で育った子供たちが逞しく育つように、キビも本来の自然環境の中では養分を自分で吸収しようとします。 肥料太りさせずに、本来の姿で育ったサトウキビを原料に使うと、商品の味に差が出ます。委託で黒糖を作ってくださった加工職人さんが「今まで食べた黒糖で一番美味しい!」と言ってくださったほどです。
●人の手を介した丁寧な工程
美味しいものを作るには、原料の質以外にも、「どういう風に作るか」が大切になってきます。大切にしているのは、まず手刈りの収穫であるということ。収穫には手刈りと機械刈りの2種類があります。手刈り収穫は大変ですし、みんなやりたがりません。宮古島では、おととし手刈りが5割強で若干機械刈りより多い状況でしたが、現在は7:3ぐらいで機械刈りが多くなっているというのが現状です。 ただ、手刈の良さはいくつもあって、まず丁寧に一本一本刈っていくわけなので、一番美味しいところだけを切ることができます。上の葉っぱの部分は糖度がたたない。こういうところを原料に入れてしまうと美味しくない。機会で刈るとトラッシュというのですが、どうしても土とか葉っぱを持ちこんでしまう。これがまた品質を落とします。 サトウキビは、搾った汁をそのまま半日も置いておいたら酸っぱくなります。そのぐらい生き物、生鮮品なんです。刈ったらすぐに搾る、搾ったらすぐに加工する。これが一番美味しい、〝こくとうみつ~なり、〝黒糖~の作り方です。 最後は作り込みですが、石灰の量を丁寧に調整し、灰汁をしっかり取っていくことでサトウキビの強いえぐみを取っていきます。野菜も灰汁が出ますが、サトウキビはその量が半端ないです。それを丁寧に丁寧に取るんです。取ったら取っただけ商品になる量が減っていくわけですが、美味しいものを作ろうと思ったら全部当たり前のことです。
●基本に忠実に 本来の姿を追求
当たり前のことを当たり前に、基本に忠実に本来の姿を追求していったら自然にこうなったというのが、今わたしたちが提案している〝黒糖~であり、〝こくとうみつ~です。ただ非常に難題なのが、この商品の良さは、「食べてみない」とわからないということです。是非、まずは召し上がっていただきたいと思います。
松本克也 プレマ宮古島プロジェクトリーダー(兼農業生産法人(株)オルタナティブファーム宮古代表取締役) 2012年4月まで自動車会社に勤務。車体製造の接合技術開発に心血を注ぎ、エンジニア一筋の人生を送る。2011年12月にもともとプレマファンだった姉から「プレマ・宮古島プロジェクトの発足とスタッフ募集」のメルマガ情報を聞いて『これだ!』と直感し、転職を決意。そこからはとんとん拍子に事が進み、家族で宮古島に移住。今ではすっかり都人(実は京都出身)ならぬ宮古人になりました。 オルタナティブファーム宮古のfaceBookページはこちら>> |
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