青葉がぐーんと伸びる時期に
なってきました。冷たい冬の間に
は「暖かいってどんなだったけ?」
と思っていたのですが、本当に気
持ちのよい時期です。そして、
長男の紙コップの中のふたばも大
きくなってきました。
四月から年中クラスにあがった
長男ですが、年少クラス最後の
参観日の日に、紙コップに土を入
れて、クラスのみんなで種まき
をしたのです。春休みの前に、
大事そうにそれを持ち帰り、毎
日毎日穴のあくほど土をみなが
らお世話をしていました。
少し寒いところにおいていたか
らか、あまりに土を見過ぎて種
が恥ずかしがってしまったから
か、芽が出るのが遅く「ちゃん
と種をいれているの?」と長男
に聞いたほどでした。しばらく
して、ひょっこりと少し細い芽が
でてきて、長男は大よろこび。一
日のうちになんども「おみずを
やらないと」といって、やっと出
た芽をながめていました。
実は年少クラスでの担任の先
生は、昨年度限りでの退職となっ
ていました。今年度からは別の
お仕事をされることが決まってい
たのです。幼稚園を離れるその
最後の参観日で種まきをされた
ことに、これからどんどん成長
してゆく子どもたちへ、どんな
想いをこめて種まきを一緒にされ
たのだろうかと思いました。
先生はいつも誰かを“Happy
face”にすることをクラスの軸に
されていました。そのため、長
男はいつも「おかあさん、
“Happyface”になった?」「おか
あさん、わらっていてね」と、口
癖のようにいうようになりまし
た。お教室での長男の“Happy
face”のステッカーはなかなかた
まらなかったようなのですが、彼
の中には誰かを笑顔にすること
がどんなにステキなことなのか、
染みこんでいったのではないだろ
うかと思います。
でも、この「芽」ですが、な
んの種類の種だったのかがわかり
ません。参観日、いくつか種があっ
たのですが、長男の紙コップには
何がまかれているのかが、定か
ではないのです。そのため、こ
れからどんな花が咲くのかがわ
からずとても楽しみ。長男はな
ぜか“ひまわり”が咲くと信じて
いるようなのです。どうみてもひ
まわりの芽ではないのですが、
この芽がどんどん伸び成長し花
が咲くと、きっと先生がいちばん
好きだったひまわりのような笑顔
が息子にも咲くはずです。
さて、大きくなり紙コップの中
では窮屈そうになっているふたば
を、そろそろ植え替えたほうが
よさそうです。今週末は、長男
と一緒に植木鉢を買いに行き植え
替えることにしましょう。