累計122万件出荷!自然食品・自然療法・エコロジー・らくなちゅらる提案サイト

基本のき

今さら聞きにくい「よく聞く言葉」を詳しく解説します

プレマ株式会社
お客様コンサルティングセクション
マクロビ業界に30 年以上

岸江 治次 (きしえ はるつぐ)

2013 年プレマ入社。マクロビオティック活動歴を活かし、主に、商品の開発と営業に関わってきた。
趣味は読書と映画、好きなジャンルはミステリー。最近のおすすめ映画は「ルーシー」。
無双原理の時空の概念を捉えるのにマスト。

お酒はどの程度飲んでよいのか?

投稿日:

ビールが大好きで毎日欠かさず飲んでいます。酒は百薬の長といいますが、どれくらいなら飲んでも問題ないのでしょうか。(ビール1缶ではまったく酔わない40代主婦)

A.量より質。体質に合った飲み方でハッピーに

答える人  プレマ株式会社 お客様コンサルティングセクション 岸江 治次

「酒は百薬の長」という言葉には、お酒を飲むことで薬を飲むよりも健康を保てるというイメージがありますが、実際には人間の健康にとってお酒は必要がなく、飲まなくてもいいものです。その一方で、人類が誕生してから長い歴史のなかでお酒というものが生み出され、現代に至るまで飲み継がれている背景には、楽しいときにさらに気持ちを盛り上げたり、人間関係を潤滑にしたりといったように、お酒のアルコールの力を良い方向に利用してきたからにほかなりません。精神面以外にも、食前酒のように胃腸の働きを活発にする用途でも飲まれてきました。

このようにアルコールには良い面もありますが、体内に入れたとき、胃や肝臓で分解しないことには人間は健康ではいられません。体質にもよりますが、ひどく酔っぱらったり、体調が悪くなったりするなどお酒の悪い影響を受けてしまうこともあるので、ある程度飲む量をコントロールしておく必要があります。

厚労省が出しているアルコール摂取基準は1日20g(ビールに換算すると中瓶1本程度)です。少ないように思いますが、飲酒運転やお酒にまつわる事件が後を絶たないのでこのような基準となっています。また、成年年齢が引き下げられましたが、お酒は変わらず20歳から。これはなぜかというと、若い人は、アルコールが肝臓で分解される過程で発生するアセトアルデヒドという毒を分解する酵素を持っていないからです。そもそもお酒は嗜好品。「嗜(たしなむ)」は、老いた日に口にするもの、と書きますね。

さらに、お酒は依存症を引き起こしやすいです。キッチンドリンカーという言葉もありますが、お酒を飲んで家事をしたら気分よくできた、それが癖になり、毎日飲まないと普通に動くことができなくなった、といったようなことで、依存症が進むと幻覚が見えるなどの中毒症状が起こり、まともな生活ができなくなることもあります。それには個人差があり、少量で依存症になる方もいれば、肝臓が丈夫でいくら飲んでも消化できるという方は依存症にはなりませんが、いずれにせよ、依存症になると身体の生理機能としてお酒がないと落ち着かなくなり、これは自分の意識ではどうにもならないので、自分の限界を考えながら飲むようにしましょう。

お酒というと、日本酒、ビール、ワイン、ウィスキー、焼酎などがあり、たとえば日本酒の場合、米を原料として微生物を使い、アルコール発酵をさせてつくられます。原料を発酵した状態のものが醸造酒、これを蒸留したものが蒸留酒で、蒸留酒は水分が減りアルコール度数が高くなります。日本酒は醸造酒、蒸留したものが焼酎です。自然の原料を自然に発酵させたものならそんなに悪影響はないのですが、習慣的にお酒を飲む方は安いお酒を飲みがちで、安価なお酒は醸造用アルコールや糖類、食品添加物が使われていたりします。加えてチューハイなど冷やして飲むことで、身体を冷やしてしまうなど、依存症もさることながら健康の面で問題があります。

基本は量より質。食品と同じように原材料を確認し、嗜む程度に飲むように意識すれば、血流アップにもつながり、メンタルにもよいので、適度にお酒の力を借りてハッピーに生活しましょう。

- 基本のき - 2022年5月発刊vol.176

今月の記事

びんちょうたんコム

累計122万件出荷!自然食品、健康食品、スキンケア、エコロジー雑貨、健康雑貨などのほんもの商品を取りそろえております。

びんちょうたんコム 通販サイトへ