「虫も鳥も気まぐれに飛んでいるように見えて、実はそれぞれのテリトリーの周波数帯を辿って飛んでいるんですよ」。
数年前にお亡くなりになった、無農薬・有機栽培の農家さんからの衝撃的な言葉でした。
続けて、「目の前の空間にはさまざまな周波数の場が存在していて、それらを微細にキャッチして飛んでいるんです」とおっしゃいながら、独自の方法で育てている畑のなかの微生物を見せてくださいました。
お名前を出せば、「ああ!あの方」とご存じの方も多い農家さん。
毎年秋に収穫祭をご自宅や公民館で開催され、各地の素晴らしい生産者さんや、国内外の学者さんや研究者さん、また、国宝級の文化人の方々も集まり、私も毎回、演奏や歌を披露させていただいてきました。
人には聞こえない音(不可聴域といいます)が存在していて、目の前の空気中にも広がっているなんて「本当かしら?」と思われるでしょう。
しかし、携帯電話の電波が飛びかっている様相からもわかるように、見えないからといって存在しないというわけではないということも、科学的にも理解できるような時代となりました。
「ネズミ避けの波長を出すコンセントがあるでしょう。あれは音波などの周波数を応用したものです」
「蝶々は蝶々の、トンボはトンボの周波数を飛びます。ちゃんとテリトリーをわきまえてる」。
ご自宅を部屋ごとに、桜の間、松の間と、炭などを使った仕組みで場の周波数を変えられていて、「磁場の影響でハエなどの害虫も窓に張りつくしかなくて、長い間飛んでいられない」と笑いながら、「実際の空間は、周波数が複雑に混在していて、単純というわけではないんですよ」と説明され、それぞれのお部屋を見せてくださいました。
「人間も自然界の生き物。察知できているいないに関わらず、自分が飛ぶべき場所や行くべきみちを嗅ぎ分けることができているのではないか。
それが共時性(シンクロニシティ)とリンクし、全体性の自然の摂理とも連動しているのでは……」と、ご自身の哲学を含めた楽しいお話は尽きることなく時間は過ぎてゆきました。
「聞こえる」とは?
虫や鳥が正確にキャッチしている周波数を我々人間は一体どこで受け取っているのでしょう?
それは細胞全部ともいえるでしょうし、もしかすると五感を超えた感覚かもしれません。
自分が飛ぶべき場の情報をスムーズにキャッチしながら、空を飛ぶ蝶々のように、進むべきみちを自由自在に動くとは?
そんなことを日常から考えて歌ってきた私の経験からも、体の中心である仙骨が整っていること、気血流がスムーズに循環しバランスが取れていることなどが、肝心であると捉えています。
また、パラボラアンテナの役割もしている手のひらサイズの仙骨や頭の蝶形骨、脳の中枢なども、常時さまざまな振動を受け取っていると感じています。
耳の聞こえない方が骨振動の道具を使って体(耳以外の)に音を響かせたときに「聞こえる」こともひとつの証拠であり、それらを統合して考えると、音を極めるみちは、蝶々が飛ぶべきみちを知っていることと等しい、ということが見えてくるのです。
具体的に実践し始めると共時性が起こり、自分のみちが確立されていくことがわかります。
以上のことを踏まえ、今秋、パラボラアンテナを整え、蝶々のように自由自在に飛ぶための、みちひらき発声メソッドともいえる「i‐ROLLacademy」(9月号にご紹介した「i‐ROLL」を使ったワークショップなどのご案内)を開設しました。
(公式サイト:www.irollacademy.com)
教育機関、各種団体、会社など、授業や研修に合わせたワークもご用意できますので、
お気軽にご相談ください。
約20年の実践が活かされた技術。
自信を持っておすすめします。