「ラオス」というとどんなイメージがあるでしょうか?
ラオスはベトナム戦争が激しく行われたアジアの一国であり、今もなお、「クラスター爆弾」などの戦争被害と貧困に苦しめられています。
「クラスター爆弾」全廃を目指して
プレマ株式会社では2008年より、NPO法人テラ・ルネッサンスを通じて、ラオスの不発弾除去と教育の支援を行ってきました。
今夏、その支援先である中学校から嬉しい報告が届きました。思い返せば、2011年3月11日の震災では、日本は海外から多くの支援を受け、その中には、それまで日本が支援してきた国々も含まれていました。
今、もう一度、私たちにできる「海外支援」について考えてみませんか。
「クラスター爆弾」をご存じですか?
地雷に継ぐ非人道的な兵器といわれ、世界中で全廃が呼びかけられている、クラスター爆弾。日本も保有国のひとつです。クラスター爆弾は、ひとつの親爆弾の中に、数十~数百の子爆弾が入っており、親爆弾が空中で爆発すると、中の子爆弾が無差別に広範囲に飛散します。子爆弾は硬いものに当たると爆発しますが、やわらかい地面に落ちると不発のまま残ります。
戦争が終わった後でも多くの不発弾が残され、それと知らずに子どもたちがおもちゃにして遊んだり、鉄くずと間違えて回収したりして、爆発し多くの子どもを含む民間人が被害を受けています。
クラスター爆弾は第二次世界大戦ではじめて使用されました。その後、ベトナム戦争(1960~70年代)で大量に使用され、近年では湾岸戦争(1991年)、コソボ空爆(1999年)、米国によるアフガニスタン攻撃(2001年)、イラク攻撃(2003年)、グルジア紛争(2008年)などでも使用されています。
特にラオスはクラスター爆弾の被害国で、国際支援も不充分な状況にあり、ベトナム戦争による不発弾が現在でも7500万発ほど残っているといわれ、多くの死傷者を出し続けています。
オスロ条約と各国の動き
2008年5月30日、「クラスター爆弾のない世界」の実現に向けて、オスロ条約が制定されました。今年新たに批准したイラクを含め、現在83カ国が批准しています。日本は、2009年7月にこの条約に批准、翌2010年8月1日発効しています。批准国には、保有クラスター爆弾を8年以内に廃棄、クラスター爆弾による汚染地域の10年以内の不発弾除去、またその影響を受ける地域への支援が義務づけられています。
“人ごと”ではない
「一見平和な日本」にいると、あまり関係のない話と思えるかもしれません。しかし、私たちの利用している大手の金融機関(みずほ銀行、三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行)などが、クラスター爆弾製造企業に投資していることが報道、指摘されたこともありました(2011年まで投融資。現在は中止されている)。私たちが預けているお金が、人を傷つけ、命を奪う兵器製造に使われていたのです。知らないうちに戦争に加担している、“知らなかった”では済まされない現実です。
クラスター爆弾の問題は目に見える戦争被害の一部でしかありません。この問題に限らず、日本、世界で起きているあらゆる出来事を、“人ごと”と済まさずに、自分に引き寄せて考える想像力を持ちたいものです。
まずは日常生活においてクラスター爆弾製造、使用に加担していないか改めてチェックしてみる、また、募金を正しく活用してくれるNGOやNPOを調べてみるなど、自分たちにできる支援は何か、考えてみたいですね。
人々の関心とラオス・カンボジアの今
カンボジアの地雷の問題に関わってきて10年ほど。これまでに多くの関心がカンボジアに寄せられてきたおかげで、カンボジアと聞けば地雷というぐらい日本人の中でも認知されてきたと言えます。実際に多くの支援がなされてきました。2012年の地雷&不発弾犠牲者数186名という数字は、2011年の211名から12%減少し、1979年からデータを収集し始めて以来の最少の数字です。しかし、ここ数年地雷問題への関心は明らかに低下してきています。カンボジアでの地雷撤去は、2020年までの完全除去を目指してカンボジア政府も取り組んでいます。この目標は人々の関心があれば、確実に達成できるものです。この目標まであと6年ほど。再びどれだけの関心が集められるかが勝負です。 |
ラオスの子どもたちへ、教育支援を
プレマでは、社会貢献活動の一貫として、NPO法人テラ・ルネッサンスが行う、ラオスの中学校建設に資金協力などを行っております。ラオスの教育の現状と、現地からの最新報告の一部をご紹介します。
プレマ・シャンティ中学校の建設
NPO法人テラ・ルネッサンスが進める「不発弾汚染地域ノンヘット郡中学校建設プロジェクト」にプレマが参加することを決めたのは2008年のことです。
ラオスでの義務教育は初等教育(小学校)の5年間です。また、その後の中学教育(中学校3年間、高等学校3年間)についても14歳までは学校教育を受けるべきとされています。しかし中学校の就学率はかなり低いのが現状。初等教育の入学率はあがっているものの、地方の就学率があがらず、中途退学も多いことが問題になっているそうです。その原因には、学校までの距離が遠い、貧困や保護者の教育への意識の低さなどがあります。
プロジェクトへの参加にあたっては、代表中川が自ら中学校の建設予定地を訪ね、校舎がないために小学校や幼稚園の教室を間借りして学ぶ中学生の姿に出会うなど、中学校校舎の必要性を確認しました。
中学校の建設予定地にも不発弾が残っている可能性が大きく、中学校建設はその撤去作業からスタートしました。その後2009年、無事に「プレマ・シャンティ中学校」が開校しました。ご協力いただきました皆様、本当にありがとうございました。改めて御礼申し上げます。
プレマ・シャンティ中学校最新の報告
今年の7月、プレマ・シャンティ中学校から最新の報告が届きました。
中学校は、子ども達や先生達がゴミ拾いをしたり、木を植えたり、自ら環境整備を行い綺麗に保たれています。先生や村人達が自分たちで作ったトイレまであります。
生徒数は年々増加しており、2013~2014年度には全校生徒309名が、プレスクールや小学校の教室までも足し7教室をフル活用しており、教室が足りないほどに熱心に勉強に励んでいます。
先生達は、教育の質を上げるべくさらなる改善に取り組んでいます。ただ、新しい校舎の建設や電気の整備、教育資材の補充など、まだ支援を必要とすることも沢山残っています。弊社としても、引き続きできることを考え行動し続けるとともに、皆様にも温かなお力添えを頂けましたら幸いです。
お買い物でする社会貢献
プレマでは、お買い物いただいた売り上げの一部を、社会貢献のために役立てています。お買い物で世界とつながることのできる商品をご紹介いたします。
おひとつお買い上げごとに100円をラオスの不発弾除去支援として寄付 かえる印のとろける愛情バーユ 昔から万能薬として使われてきたバーユは、一家にひとつあると安心です。肌荒れや乾燥を防ぎ、皮膚を健やかに保ってくれます。小さなお子様からご年配の方まで年齢を問わずお使いいただけます。 かえる印のとろける愛情バーユの詳細はこちら>> |
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売り上げの10%を「プレマ・シャンティ スクール」の運営資金として寄付 アトリエ・オータンの木のおもちゃ オータンのおもちゃは捨てられる木材を利用したのがはじまり。今でも木っ端も捨てることなく、丁寧なものづくりをしています。ブナ、ケヤキ、オーク、ローズウッド、黒檀など、木のぬくもりを感じられるおもちゃです。 アトリエ・オータンの木のおもちゃの詳細はこちら>> |
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セミナー会場で500 円~寄付 かえる組セミナー / らくなちゅらるセミナー / お話しの会 プレマでは、「気づきを広げる」をテーマに、環境やライフスタイルに関する無料/ 有料セミナー・お話しの会を定期的に行っています。その会場にて、ラオス・カンボジア支援のNPO法人テラ・ルネッサンスなどへ、お一人様500円~のご寄付をお願いしております。 かえる組セミナーの詳細はこちら>> |