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今さら聞きにくい「よく聞く言葉」を詳しく解説します

プレマ株式会社
お客様コンサルティングセクション
マクロビ業界に30 年以上

岸江 治次 (きしえ はるつぐ)

2013 年プレマ入社。マクロビオティック活動歴を活かし、主に、商品の開発と営業に関わってきた。
趣味は読書と映画、好きなジャンルはミステリー。最近のおすすめ映画は「ルーシー」。
無双原理の時空の概念を捉えるのにマスト。

ごまは食べたほうがいいの?

投稿日:

ごまはなんとなく健康にいいイメージがありますが、どういった健康効果があるのでしょうか?(赤飯に黒ゴマが大好きな50代主婦)

A.体によいことばかりなので、日常的に摂って

答える人  プレマ株式会社 お客様コンサルティングセクション 岸江 治次

「アラビアンナイト」の物語で洞窟を開ける合言葉として「開けゴマ(Open Sesame)!」が有名ですが、人とごまの歴史は古く、約五千年前から世界中で食べられています。

ごまはたんぱく質が豊富で、その成分中の20%を占めています。さらに食物繊維も非常に豊富。現代は4人に1人が糖尿病やその予備軍といわれていますが、血糖値が急激に上がるのを抑えるには、たんぱく質と食物繊維を同時に摂ることが大事なので、ごまは理想的な食材といえるでしょう。ごまにはいろんな色があり、たんぱく質と食物繊維はどれも多いのですが、白ごまは脂肪分が多いため、一般的にごま油は白ごまを搾っています。ごま油は不飽和脂肪酸のリノール酸が多く、悪玉コレステロールに効果があり、コレステロールを気にする方におすすめです。黒ごまは黒い色素をもち、抗酸化物質であるアントシアニンを含みます。ごまの成分として広く知られているセサミン、セサミノールなどの「ごまリグナン」も抗酸化物質で、体の老化や美肌に悪い影響を与える活性酸素を除去してくれるため、ぜひとも積極的に摂りたいもの。ごまリグナンの研究が進んできていて、いまはサプリメントもありますが、ごまを日常的に食べるだけで自然に抗酸化物質を摂ることができます。

日本は火山が多くて酸性土壌という土地柄、食べ物や水からミネラルが摂りにくいため、日本人にはカルシウムや鉄分が不足している人も多いです。ごまは牛乳の約10倍のカルシウムを含み、鉄分も豊富。カルシウムの吸収に役立つマグネシウム、鉄の吸収に役立つ銅も含んでいます。さらにもうひとつ忘れてはいけないのが亜鉛。亜鉛が不足すると、味がわからなくなったり、味の感じ方が変わる味覚障害や食欲不振、新陳代謝に悪影響を与えますが、ごまには亜鉛もたくさん含まれています。

また、肝臓は栄養の貯蔵や有害物質の分解、消化酵素を作る非常に重要な臓器ですが、これまで肝臓にいい食べ物といえばしじみくらいでした。ところが近年の研究でごまが肝臓にもいいというのがわかってきました。

このようにごまは私たちにとって非常に有用な食材ですが、粒だと皮があり、よく噛んだり、砕いたりしないと吸収しにくいです。だから、食べるときはすり鉢ですって、いろんなものにかけるとよいでしょう。さらにビタミンCがあると鉄分を吸収しやすくなるので、菜の花やホウレンソウなどと合わせるとよいです。ごまだけでも栄養は著しく高いですが、食養生のマクロビオティックで理想とする玄米食にごま塩を合わせるとさらなる相乗効果が期待できます。ちなみにこのときのごま塩は黒ごまです。陰陽では白ごまは油が多く陰性で、黒ごまは陽性です。同じごま塩でもまったく意味が違うので、ご自身に合うものを選びましょう。

とても小さいごまですが、その分食べやすくて栄養豊富で、代謝や血糖値をバランスしてくれる、食物繊維が腸内環境を整えてくれるなど、体によいことが次々に起こるすばらしい食べ物です。腸が元気になると脳も活発になり、気持ちも穏やかでいられます。健やかな生活のために、毎日少量でもいいので、日常的に摂るようにしてみてはいかがでしょうか。

- 基本のき - 2022年8月発刊 vol.179

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