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今さら聞きにくい「よく聞く言葉」を詳しく解説します

プレマ株式会社
お客様コンサルティングセクション
マクロビ業界に30 年以上

岸江 治次 (きしえ はるつぐ)

2013 年プレマ入社。マクロビオティック活動歴を活かし、主に、商品の開発と営業に関わってきた。
趣味は読書と映画、好きなジャンルはミステリー。最近のおすすめ映画は「ルーシー」。
無双原理の時空の概念を捉えるのにマスト。

種子毒ってなに?

投稿日:

最近「種子毒」という言葉をよく耳にします。漠然と不安を感じているのですが、種子毒とは一体なんですか?(びわが大好きな40代主婦)

A.光があれば闇がある。言葉に踊らされないで

答える人  プレマ株式会社 お客様コンサルティングセクション 岸江 治次

最近、よく「種子毒」という言葉が聞かれますが、これは植物が子孫を守るために持つ防御メカニズムです。ただし、このテーマを理解するためには、食事の歴史、栄養学、そして科学的な側面を考慮する必要があります。

まず、人は食事を通じて体にエネルギーや栄養を摂り入れ、正常に機能するために必要なものを得ています。したがって、食事は生命維持に欠かせないものです。歴史を振り返ると、飢餓状態を避けるためには、それまで食べたことのないものでも食べるしかありませんでした。もしそれに毒が含まれていて誰かが死んだ場合、それ以降は食べないといったように、食べ物の安全性が繰り返し試され、体系化され、食習慣が発展してきました。そう考えると、昔から伝統的に食べられてきたものには、安全性がある程度担保されているといえるでしょう。

ところが最近、科学の進歩により、食品の栄養価や成分が細分化されて詳細に研究され、特定の成分が健康に与える影響が明らかになってきました。これにより、自然のものでも安全というわけではなく、危ないものも潜んでいることがいわれるようになりました。

種子毒のなかで、よく取り上げられるのが、青豆や金時豆、白インゲン豆などの豆類に多く含まれる「レクチン」と呼ばれるタンパク質です。広く知られるグルテンもレクチンの一種で、グルテンフリーの食生活をしても症状が治まらなかったけれど、レクチンも抜くようにしたら症状が治まったという事例があったり、レクチンを摂りすぎて、吐き気や嘔吐、腹痛、下痢などの中毒症状を引き起こした事例があったりするなど、レクチンも気をつける必要があるとして問題視されるようになりました。しかし、レクチンは5分から10分加熱すれば分解されるので、しっかり加熱調理していればなんの問題もありません。行政がレクチンについて注意喚起しているという事実もありませんので、いたずらに不安になる必要はないでしょう。

ほかに玄米に含まれるフィチン酸やアブシジン酸などの成分も注目されています。フィチン酸はミネラルと結合しやすい性質をもつので、カルシウムや鉄などを奪ってしまうため健康によくないとか、アブシジン酸がもつ発芽抑制因子が人に悪影響を与えるとかいわれますが、逆にフィチン酸は体内で過剰になった重金属を排毒してくれるという見方もできますし、アブシジン酸はすぐれた抗酸化効果をもち、生活習慣病予防に有用であるともいわれています。

この世界は表裏一体、光があれば闇があります。ひとつの成分だけで食品を判断するのではなく、食事全体を総合的に考えることが重要です。食習慣でいうと、先人たちがその地域でその食習慣で健康に過ごしてきたということは、その食習慣に問題はなかったということ。食養では「一物全体」が良いといいますが、一部分だけではなくまるごと食べるのが、健康にも非常に大事です。

種子毒に関する研究はまだほとんど進んでいません。あまり「毒」という言葉に踊らされず、長い歴史のなかで先人たちが培ってきた食習慣や伝統を尊重し、バランスの取れた食事を心がけていれば、なにも心配することはないでしょう。

- 基本のき - 2023年12月発刊 Vol.195

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