物事の本質を論議するときに、よく「枝葉末節にとらわれてはいけない」という言い方を聞きます。これは、たとえば木なら、幹も根も大事だが、季節によって変化する枝や葉もひっくるめて見ておく必要がある、つまり〝一物全体〟が大事ですよ、ということにほかなりません。新型コロナウイルス騒動の一番の問題点を見ようとするときにも、起きている現象を細かく見るとともに、全体を俯瞰して見なくては本質をつかめません。専門家が発する情報は、すべて問題を分けて、分野ごとになされますから、どの情報も枝葉末節に分かれていることを忘れてはならないでしょう。
科学は物事を分析し、分析データを集積することで発展してきました。しかし、科学が人間に本当に恩恵を与えるかどうか、人類の進歩を見たときに進歩は一面的であって、良いことばかりではなかったことは、自然災害のみならず、戦争、原発事故などを見ても分かります。そして、人類が自分の都合で自然環境を破壊したツケも死活問題となりつつあり、国連は17の持続可能な開発目標を掲げ、推進しています。ものすごくよいと思われることには、その裏に、ものすごく悪いことが潜んでいるものなのです。
ゆえにすべての物事は二項対立に陥ることなく、相補的にとらえておくことが判断を誤らない基本といえるでしょう。植物には根も葉もあり、全体を俯瞰するためには、ふだんから、一物全体、すべてを内包している種(穀物)を食べる習慣を心がけておくことも、判断力を高めるのによいかもしれません。
また世界には連綿と続く伝統ある植物性の文化が残っています。プラントベースでホールフーズ、これからの時代の合言葉です。健康の大原則、「動物性食品の摂りすぎには、動物性食品を減らす」「化学的、工業的なものはできるだけ口にしない。」をキープするだけで、驚くべきほど改善がみられる例が、食養では存在するのです。
国産ノニのおいしさと効果
プラントベースの習慣の助けとなってくれるのが、ノニです。ノニは、原産がインドネシアからオーストラリアといわれている常緑小高木植物です。学術名は「モリンダ・シトリフォリア」、和名「ヤエヤマアオキ」といいます。
またノニは花と実が同時になり、毎年、4回も果実の先に白い花をつける不思議でめずらしい植物です。さらには種を植えてから、たった8ヶ月ほどで実をつける驚くべき生命力を持っています。地方によってさまざまな呼び方があり、沖縄本島では「プッカヤー」と呼ばれ、多良間島の方言で「ムルクス」と言われています。「ムルクス」とは「毒素をすべて出す」という意味になります。プレマでは宮古島多良間島産のノニをご提供しています。宮古島は夏になると台風の通り道となり、非常に厳しい環境になりますが、自生しているノニの木が防風林の役目を果たしてくれています。
また古くからノニを活用してきた、太平洋のポリネシアに住む人々には、加熱して葉や果実を摂取したり、タヒチの伝統的な布・タパを染めるために、染料としてノニの根を用いたり、有用成分を伝統的に使用してきた歴史があります。ノニには、ビタミン類やミネラル類、アミノ酸をはじめとする140種類以上もの有用成分が含まれており、非常に多くの健康によい成分を含んでいることから、健康な体づくりをサポート、また美容面では若々しさを保ち、とくにお肉好きのプラント不足を補うバランス役として最適です。