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オリーブワールドへようこそ!

オリーブに関わって20 年。日本人目線で日本人のためのオリーブについてお伝えします

アサクラ 代表

朝倉 玲子 (あさくら れいこ)

一般企業、有機農業に携わった後、イタリアに滞在し有機農家民宿やミシュラン三ツ星
レストランにて料理修業。オリーブオイル鑑定技能講座で学び、オリーブオイルの素晴
らしさに開眼。本物のシングルエステートを探し、エキストラバージン・オルチョサンニータ
と出会い、故郷会津若松に戻り輸入開始。オリーブオイルの良さと使い方を伝えている。
http://www.orcio.jp

イタリア料理は風味と共に

投稿日:

先月号でお伝えした「丘の上のポモドリーノ(チェリートマトの水煮)」の天候被害への支援金に、たくさんのご協力ありがとうございます。
この場を借りてお礼を申し上げます。
7月に産地に行き、被害状況をこの目で確認してきました。
麦やワイン用のブドウがピンポイントでダメージを受けており、収穫不能で無惨な姿に心が痛みました。
一年分のワイン用ブドウの葉と実が赤茶けて枯れており、たった一時、数分降っただけのひょうで作物がダメになる姿に、自然の驚異を思い知らされました。
ほとんどの作物を自給しているアントニオさん。
他の無事な作物の世話は待ってくれません。
淡々と仕事をこなし、いつでも前を向いているアントニオさんはたくましく、反対に私が元気をもらって帰ってきました。

ひょうの被害を免れた「丘の上のポモドリーノ」の原料のチェリートマトは、すくすく元気に育っていました。
これから実が膨らみ、9月初めからようやく赤くなり収穫が始まります。
収穫前の青々とした葉が元気よく、花が咲き、一段目にはかわいいグリーンのチェリートマトがたわわに実っているのを見ることができました。
相当な暑さでしたので、トマトにはまずまずの状況。
このまま元気に育ってくれることを祈りつつ畑を後にしました。

オレガノだけは乾燥ハーブに

アントニオさんとは15年以上の付き合い。
野生のオレガノからのご縁です。
知人にプレゼントされた、ラベルもなにもないオレガノ。
使い方もわからずほったらかしにしていたのですが、2年ほど経ってからでしょうか。
瓶の蓋を開けてみたところ、ものすごく強いオレガノの香りに驚きました。
いったいどんな由来のオレガノなのだろう?

それがそのオレガノを扱うきっかけでした。
調べてみて南イタリアの奥の奥、カンパニア州のモンテカルボという丘陵地帯の過疎地に住む彼にたどり着きました。
香りの秘密は、自生するオレガノのドライにすると香る花だけを集めたものだということ。

南イタリアは温かく、新鮮な農産物が採れて、なにもかもがフレッシュ。
臭み消しの胡椒は必要とせず、イタリアンパセリ、バジルの葉、セージ、ローズマリーなどの生のハーブを香りや風味づけに使います。
人は舌の味覚だけでおいしさを感じるのではなく、鼻腔から入る香りと共にそれを感じます。
日本でも山椒や柚子の風味が料理のアクセントになるのと同じです。
イタリアでは料理をさらにおいしくするツールとして生ハーブが使われますが、オレガノだけは乾燥させ香りを凝縮させます。
特にトマト料理には欠かせず、野菜の煮込みや魚料理にも大変重宝するハーブです。
アントニオさんが山でオレガノを一本一本手摘みし、自然乾燥させて作る工程を、今回は久しぶりに体験してきました。
初めて視察してから10年以上経過していましたが、あのときとまったく同じで、山に入っての手摘みも変わっていません。
香り高いオレガノは人の足と手で、丁寧に時間をかけて作られています。

イタリア料理の要はなんといってもフレッシュな農産物とオリーブオイル。
それらと塩で驚くおいしさの料理ができあがりますが、生ハーブや、ドライハーブのオレガノは、その料理に香りというエッセンスを加え、膨らみと深みを醸し出します。
香りをうまく使うことで、お料理をワンランクアップすることができるのです。
トマトがおいしい今の時期、ぜひアントニオさんの野生のオレガノをオリーブオイルと共に召し上がっていただきたいです。

ピザやパスタ、トマト料理と相性ぴったり

すでにオレガノを使った事のある方なら一層違いがはっきりわかります。
使い残しても香りがしっかり長持ち。

野生のオレガノを見てみる>>

イタリア料理は風味と共に

- オリーブワールドへようこそ! - 2018年9月発刊 vol.132

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