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CHOICE するということ

体の中からきれいになる形成外科医が伝える医学部では教えない栄養学の話

鈴木形成外科院長/CHOICEオーナー&プロデューサー
日本形成外科学会認定専門医・日本レーザー医学会評議員
日本臨床皮膚外科学会理事・京都形成外科医会 会長
第1回ベジタリアンアワード企業賞受賞(CHOICE)

鈴木 晴恵 (すずき はるえ)

京都市出身。アジアにおいてレーザー治療をいち早く導入し、シミ、あざなどの数々の治療方法を確立。メディカルエステを考案、定義し、実践してきた。
仕上がりの美しい眼瞼下垂症手術に定評がある。3.11を機に「食」と真剣に向き合い、栄養学を突き詰めた結果、
最善の食事法はplant basedwhole foodsと気づく。クリニックに栄養外来を立ち上げる傍ら食のお手本を示すカフェ『CHOICE』開業。
大学生の娘の母親でもある。

ヴィーガンドッグフード

投稿日:

私は常日頃から健康の維持・増進と地球環境を守るため、PBWF(プラントベースホールフード:植物性の食材をなるべく精製加工せずに食べる)を推奨しています。わが家の愛犬のためにも質の高い植物由来のドッグフードを探していたところ、アメリカの親友に勧めてもらったのが、世界各国で人気のヴィーガン(プラントベース)ドッグフード「Vプラネット」でした。早速わが家の2匹に食べさせたところ、喜んで食べてくれたので、急いで取り寄せることにしました。日本にはヴィーガンドッグフードが流通していなかったからです。

犬はヴィーガンになれますか?

通常のドッグフードには、動物性原材料の他、トウモロコシ、大豆、小麦(グルテン)が含まれることがほとんどですが、人間同様これらの食材はアレルギーの原因となることが多いので、元気な犬はもちろん、皮膚や胃腸のアレルギーに苦しむ犬たちには、食べさせるべきではありません。

私はいつもPBWFが数えきれないエビデンスに裏付けられた健康を維持・増進できる最適な食事法であるとお話ししていますが、ヴィーガン食の犬についてもたくさんの研究がおこなわれ、 査読のある米国の科学雑誌に多くの論文が掲載されています。

ヴィーガンドッグフードは、犬たちが持つアレルギーや消化器系の問題、炎症やその他の全身疾患の原因になりにくいことが証明されています。犬に見られる多くの慢性病は動物性のドッグフードが原因で起こっていることがわかっているのです。動物には必須栄養素はありますが、必須原材料はなく、栄養のバランスがとれていれば、植物性のドッグフードで十分に健康の維持・増進ができます。

犬の祖先は狼なので肉食が適切なのでは? との意見もありますが、彼らの先祖とは違い、飼い犬は植物を消化することができる「AMY2B遺伝子」を30個も持っているので、犬はヴィーガンになってもすべての栄養素を得ることができるのです。

2005年の「Vプラネット」発売以来、何千頭もの犬が健康にすごしているのはもちろん、小型から大型犬まで、多くの犬が長年の慢性症状から解放されてきたという実績があります。

ドッグフードの原料はなにか?

家畜はホルモン剤と抗生物質が投与され、遺伝子組み換えの穀物が与えられ、狭く不衛生な状態で生かされています。人間用に流通しているほとんどの食肉には汚染物質が含まれているのですが、ドッグフードも例外ではありません。多くのドッグフードはコスト削減のために「4–D肉」(病気=diseased、障害のある=disabled、死にかけている=dying、または死んでいる=dead)と呼ばれる肉や、食肉処理場で廃棄物とされる人間の消費に適さない部位と安価な肉(腐った肉、交通事故にあった動物、安楽死させた動物などの肉)とともにペットフードの主原料となります。

もう少し早くヴィーガンドッグフードに出会うことができたら、7月に天国に旅立った愛犬に毎日食べさせられたのにと思うと残念ですが、このドッグフードで同じ動物を犠牲にすることなく、健康に長生きできるわんちゃんが増えてくれれば大変嬉しいです。

Vプラネット
「CHOICE」店頭とオンラインショップ、正規販売代理店で購入可能です。https://hs-choice.com
Vプラネット日本語版HP
https://pbwholefoods.com/vplanet/

- CHOICE するということ - 2020年10月発刊 vol.157

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