ながれるようにととのえる
身体の内なる声を味方につけて、生きる力をととのえる内科医、鍼灸をおこなう漢方医のお話
やくも診療所 院長・医師
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2025/09/30 -ながれるようにととのえる
大学生のとき、オーガニック製品に興味を持ち、アフタヌーンティーでのアルバイト代で最初に購入したのが歯磨き粉であった。その後、日常的に使っていたシャンプーやリンスといった身近な製品の多くが、私の心身が喜 …
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2025/09/22 -ながれるようにととのえる
暑くなってくると、手足のほてりが気になる患者さんが多くなる。診察では、手首に触れて脈診をするため、患者さんの手の温度がより気になってしまうのかもしれない。 私が中学生のころ、鍼灸師である母の患者さんに …
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2025/09/19 -ながれるようにととのえる
東京の夏の暑さと湿度は、この10年で、生きるのが苦しいと感じるほどに厳しさを増している。そんな過酷な夏を乗り切るために、私にとってなくてはならない相棒がある。今年は薄荷とキャベツに加え、新たに菊花のお …
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2025/06/30 -ながれるようにととのえる
学生時代に出会った外科の患者さんが、医師としての私の生き方を教えてくれた。 医学部5年生で壁にぶつかり、3ヶ月の休学を経て復帰した直後のことである。最初の臨床実習で割り振られたのは一般外科の患者さんだ …
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2025/06/01 -ながれるようにととのえる
むくみは、多くの方が悩まされている身近な不調の一つである。私自身もむくみやすい体質であり、日頃からさまざまな工夫をしている。春先、強い冷たい風にあたった後に目の周囲に蕁麻疹が現れ、その後まぶたにむくみ …
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2025/05/02 -ながれるようにととのえる
暦のうえで春を迎えたころから、私の顔には小さなできものが現れ始めた。忙しさにかまけていた矢先、ふと耳の後ろに一つ。それが治まったかと思えば、今度は額に、そして顎にまで。春は、肌のトラブルに見舞われやす …
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2025/03/31 -ながれるようにととのえる
知人の息子さんは、新型コロナウイルスに感染してから2年近く、息苦しさやみぞおちの詰まり感などのスッキリしない体調が続いていた。感染した当時は、感染者には厳しい目を向けられ、感染しても医療機関にスムーズ …
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2025/03/03 -ながれるようにととのえる
かつて眼科医だった私は、眼科の医局に入局する際にも漢方を学びたいと思っていた。教授との面接でも、その意思を伝えた記憶がある。私が医者になったころは、いまのスーパーローテーションの初期研修のシステムとは …
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2025/01/31 -ながれるようにととのえる
寒さが強まってきた。冬のピリッと背中が正されるような雰囲気が好きだ。そして、次第に冷たい空気と少し春の気配が混ざり合ってくる。芽を出そうとするふきのとうを見つけると、エネルギーの象徴のようでワクワクす …
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2025/01/07 -ながれるようにととのえる
昨年、ようやく秋の気配を感じたのは、10月末ごろだった。驚いたのは、中秋の名月になるころに鳴き止んだ蝉の声。季節は着実に変化していることを、蝉に気づかされた。不安定な季節の変わり目の影響で、症状を訴え …