有害電磁波対策問題に向き合って、約25年が経過しました。ここまでの経過と気づきについては、本紙の2020年12月号でご確認ください。
さて、私の本質的な気づきはここからです。電磁波の話は、ぼわっとイメージしただけでは全く理解に及びません。スピリチュアルな文脈で話せるようなことではなく、極めて科学的、技術的な話です。できるだけ簡単に短く説明しますので、どうか逃げないでください。ここが理解できないと、ほんとうにあなたご自身や大切な人を守れないからです。心身に有害性があるとされる電磁波と世界的に認識されているものには、
①極低周波の電界(例:住宅内の屋内に張り巡らされた電線やコンセント、家電製品などからスイッチのオンオフに関係なく漏洩。屋外の送電線や変電設備などからも)
②磁界(例:多くの家電製品のスイッチを入れたときなどに発生、自動車内や屋外の送電線や変電設備などからも)
③高周波(スマートフォンやそのための屋外アンテナ、宅内Wi-Fi、Bluetooth、レーダーなど無線通信をする機器から発生)
④マイクロ波(家庭では電子レンジ等の熱機器に使われることが多い)
と、ざっくり区分すると、4つにわけて考えるのが適切です。
私はこの20年近く、①の極低周波電界の健康上の問題とその対策について、一社)日本電磁波測定士協会(現日本電磁波協会)を立ち上げ、その測定法などの普及と啓蒙、商品開発と販売に努めてきました。その後、アメリカ発の「アーシング」という言葉が日本にも上陸して有名になりましたが、いわゆるアーシングで対策できる範囲は①だけなのです。実に不可思議なのは、木に抱きついて、または服を着たまま土に寝転んでアーシングができると信じている人が非常に多いことです。木や多くの繊維は絶縁体(電気を通さない)というのは小学生でも知っている科学的知識なのに、なぜか木に抱きつけば、地面に寝れば体内の電気がなくなる!と信じている方が多く、理解に苦しみます。正しいアース接続方法や、①の測定を伝えても伝えても、びっくりするような誤解がたくさんあって20年近く、その問題でほとんどの時間を浪費してしまったのです。②の磁界はスイッチを切ったり、家電から距離を取ったりすればほとんどの場合には解決することが多く、例外は何らかの送電や変電の設備から直近にお住まいの方や自動車内の問題がメインです。④のマイクロ波は家庭の場合、電子レンジをやめればほぼ解決しますので、頭を抱えるほどのことではありません。万人に深刻で、そして難しいゆえに置き去りにされてきたのは③の高周波です。ほぼ例外なく、皆がスマホを使い、Wi-Fiは強いほどよいと信じ、Bluetoothは便利だと一気に普及、そのようなものを一切使わないという珍しい方でも、外にはアンテナが無数にあり、電波が飛んでいます。日本国は「何の問題もありません」という一言で片付けていますが、世界中の研究者たちはその危険性を訴えています。
高周波を通さない部屋の中にいたら心身はどうなるかと興味が沸き、実際に作ってみようと思い立ちました。私たちが研究したオルタナティブアース・シールドシートを建築に使いますと①と④の問題が同時に解決します。このような部屋を作ると、外から高周波は入ってこず、室内の壁と床はすべてアースされているので人体に極低周波電界が伝播しませんし、それこそ人体に溜まった高電圧が抜けていきます。「今、電磁波障害で困っている方のために」と思って作った部屋なのですが、驚くべきことがわかりました。
私は電磁波過敏症ではない、数々の対策もおこなっているとずっと信じてきましたが、実は全く違うことがわかったのです。私は2008年に頚椎症性脊髄症という病気で頚椎の手術をしており、この数年は腰椎の脊柱管内にできた囊胞で、猛烈な腰痛に苦しんでいました。あらゆる治療をしてもよくならず、もうこれでは職業人として生きていけないと手術を決断して、オペの上手な先生に予約をとり、その後たまたまお客様を案内するために1時間ほどこの部屋に入りました。部屋から出た直後にあれだけ痛かった腰と頚が軽快していることに気づき、「もしや自分の問題の根源は高周波では」と疑い始めました。その先は私は電磁波のプロですので、あらゆる高周波の発生源をしらみつぶしにしました。以前から予約しておいたオペ専門の医師のところで「今日は痛くはないのですが念のため手術の見解を」とMRI検査をうけると、高周波からとことん逃げ始めて数日で囊胞が半分のサイズになっていることがわかったのです。先生は「こんなことは、ほとんどない」と驚いていました。実は、私は電磁波過敏症ではなく、「電磁波激痛症」だったのです。自覚のあるなしにかかわらず、高周波がほどんど入ってこない環境に身を置いて、長引く何かの心身の不調やコリや痛みが改善すれば、あなたはすでに立派な電磁波過敏症なのです。この先の話は次号に続きますが、このシールドルーム、お客様にも体験していただけるようにしていますので、ぜひ以下のQRコードからどんなものかをご覧になってください。あ!そのスマホ、もう絶対にポケットや体の近くのバックには入れないで、耳(脳)にも当てないでくださいね!!
中川信男の多事争論
「多事争論」とは……福沢諭吉の言葉。 多数に飲み込まれない少数意見の存在が、 自由に生きるための唯一の道であることを示す
プレマ株式会社 代表取締役
ジェラティエーレ
京都市生まれ。
文書で確認できる限り400年以上続く家系の長男。
20代は山や武道、インドや東南アジア諸国で修行。
3人の介護、5人の子育てを通じ東西の自然療法に親しむも、最新科学と医学の進化も否定せず、太古の叡智と近現代の知見、技術革新のバランスの取れた融合を目指す。1999年プレマ事務所設立、現プレマ株式会社代表取締役。保守的に見えて新しいもの好きな「ずぶずぶの京都人」。
【保存版】高周波をシールドして、
アースすると身体は蘇る②
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