先日、私は住宅の電磁波対策に関する特許を取得しました。
この領域での発明家として公にデビューさせていただいたのですが、電磁波をめぐる宣伝広告や、その対策を生業としている人たちのウソや論理の飛躍を見抜くスキルが非常に重要になっていると感じています。なぜなら、聞き手に基本的な知識がないと騙されたり、過度に不安になったりと、無駄なお金を払わされ、むしろ不健康になることすらあります。電磁波の話を聞く、読むときには、講師や営業マン、ウェブサイト等(以下、講師)がこれから示す知識や前提に基づいているかどうかの簡単なチェックができるように、枝葉を割愛してシンプルにまとめましたので、ご活用ください。※できるだけシンプルにするために、細かい説明や区分、用語をあえて短縮しています。
有害電磁波の3分類(電・磁・波)
講師が以下の3つに分類して説明や測定をおこなっているかを注意深く聞いてください。混ぜこぜにしているとすれば、講師は聞き手を騙そうとしているか、知識がないか、測定できないかのいずれかです。・【電】→電場・電界 単位V/m(ボルトパーメーター)
・【磁】→磁場・磁界 単位nT(ナノテスラ)またはmG(ミリガウス)
・【波】→高周波 単位μW/㎡(マイクロワットパースクエアメーター)
有害電磁波の2対策
講師が以下の2つに分けて説明をおこなっているか注意深く聞いてください。混ぜこぜにしているとすれば、講師は聞き手を騙そうとしているか、知識がないかのいずれかです。・【減らす】→前述の電・磁・波の3分類のいずれか、またはすべてが人体付近で物理的に減らすための対策。正しい測定器であれば、測定が可能であり、減った事実が可視化できる。
・【変える】→物理的に減らすことが難しい場合に、電気の性質を変えることで人体が感知する不快感や体調不良を穏やかにする対策。測定器で測定はできず、体感での変化となる。
有害電磁波対策でよくあるウソ
講師が以下のような話をして脅しているとすれば、あなたを騙そうとしているか、講師もまた、根拠のないうわさ話を信じて吹聴しています。・この○○を使うだけで、電磁波問題はすべて解決だ
・5Gはとりたてて危険であり、○○が人口削減計画を実施している
・スマートメーターや、太陽光発電、高圧線などの危険ばかりをいう
・なにかの測定器をもっているが、なにを測定しているかはっきりわからない
とくに、科学やデータを隠れ蓑にする人たちには注意が必要です。測定器らしきものを持ってなにかを説明している人がいれば、「これは、なにを測っていて、単位はなにですか?」と聞くことをおすすめします。即答できなければ、その人はなにもわかってはいません。温度計で、湿度が測れますか? 体温計で気温は測れますか? このようなトリックで、「電磁波をカットしている」「電磁波が減っている」という人たちが実に多く存在します。
また、電磁波測定士を称して、電界や磁界レベルばかりを測り、肝腎の高周波を測らない人にも注意が必要です。電磁波の問題は(電・磁・波)の3分類すべてに対して適切な対応をする、または教えることでのみ、害の部分を減らして電気を使うことの益を享受できるのです。高周波に言及しない測定士という人たちは、資格ビジネスによって不当な利益を得ているだけで、真実の健康問題には踏み込めないことを意味しています。
上記に示した表は、電磁波問題に関心をもち、正しい解釈と対策をおこなえる国際的に活動する人たちが教育に用いるガイドラインです。必要な場合、弊社で正確な情報を伝えることのできる電磁波環境測定対策士を派遣、または対策をお伝えすることが可能ですので、ご記憶ください。
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