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インタビュー取材しました。

食から住まいまで、人生の総合的なご提案を
プレマ株式会社 代表取締役 中川 信男 氏 インタビュー

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これまで、自然食品の通販事業を基点に、京都と東京で飲食業も展開してきたプレマ株式会社。ある日、社内で「健康不動産」設立の知らせが……社長、次は不動産業ですか!? 思えば1年前、わずか1か月間の受験勉強で宅建試験に合格し、その後次々と始まった自社物件のリノベーション。準備は着々と進んでいたのでした。今回は弊社の代表・中川のインタビュー。不動産業への思いを聞きました。

プレマ株式会社 代表取締役社長
中川 信男(なかがわ のぶお)

京都市生まれ。20代は山や武道に勤しみ、アジア諸国で修行。3人の介護と5人の子育てを通じて東西の自然療法に親しむも、最新科学と医学の進化も否定せず、太鼓の叡智と近現代の知見・技術革新のバランスの取れた融合をめざす。1999年プレマ株式会社設立、2018年プレマルシェ・ジェラテリア(京都・東京)を開店。ジェラティエーレとして国際コンテストで3年連続入賞を果たす。2021年健康不動産を設立。

身体を包む空間だから、
住まいも〝一物全体〟

― 昨年末に宅建試験に合格され、今年10月に健康不動産株式会社を設立しました。不動産業を始めたのはなぜですか。

 じつは13年前に事業計画を固めて、「健康不動産」の商標登録も取得していました。不動産業をおこなう社内体制やタイミングが整ったのが今年。といっても結局、私自身がこの1年間で資格取得や諸々の手続きをし始めたので、スタッフはまだ私一人ですが(笑)。長年の思いがようやく形になって嬉しいです。
 プレマでは創業前から備長炭をはじめ健康に役立つ様々な物をご紹介するなかで、肌の悩みに関する相談をたくさん受けてきました。13年前も今も変わらない考えですが、人間の外側には皮膚があって肌があり、それを包むのが衣服。さらにその外側を包む空気・空間が住宅です。つまり世の中で不動産と呼ばれるものです。食生活や衣服などに気を配っても状態が改善しないなら、住居や土地のエネルギーにも目を向ける必要がある。実際、土地には人を元気にするイヤシロチな土地と、逆に人の元気を奪うケガロチな土地があります。私たちは20年前から「現代の実践風水」として、土地のエネルギーの性質や、有害電磁波や化学物質への対策についてお伝えしてきました。でもいざ住居になにか対策を施したいと思っても、そういう方たちが一般的な建築会社や不動産屋には相談する先がなかったのです。私はお客さまのニーズに応えるために生きると決めていますから、自然食品や雑貨だけでは限界を感じると同時に、私に不動産の知識があれば、健康的な住まいについても具体的なアドバイスができるのではないかと考えたのです。

― なぜ住環境で健康問題が起きるのでしょう。

 化学物質過敏症は、家を新築した後に発症する方が多いです。化学物質が多く使われている建物に限らず、意外にも総無垢材の天然の家でも過敏症になります。なぜかというと、ヒノキは腐りにくい木ですよね。ヒノキの中にヒノキチオールという抗菌力のある成分が含まれています。腐らない物質を揮発し続けるんですよ。さらに、近代の家は省エネを重視して高気密・高断熱の造りになっています。昔の家は畳や透過性の高い土壁が使われていたので十分換気できていましたが、家中を防腐性のある木材にして、高気密な空間でこれを人が吸い込み続けたらどうなるでしょう。高濃度の化学物質を取り入れるのと同じです。天然だから大丈夫というのは大きな間違いなんです。
 電磁波についても、みなさん送電線や携帯電話のアンテナなどを気にされますが、最も心配なのは住宅の壁や床に張り巡らされた屋内配線から漏洩する、極低周波の電磁波を帯電し続けることです。屋内配線は昔と比べて何十倍にも増えています。だからパソコンや家電のアースを取ればいいとか高周波の電磁波対策のシールを貼ればいいとか、そんな単純な話ではありません。電磁波対策の会社は電磁波、建築家は建築というように、各領域の専門家が持っている断片的な知識に基づく対策では、残念ながら本当の解決にならないのです。それらを統合した包括的なアドバイスを必要とする人たちのために、健康不動産のあるべき姿は住まいに関する総合家であること。これまで食や暮らしで取り組んできたように、住まいも「一物全体」。不動産の中にいるのは人ですから、不動産の領域でも人の力になれる存在でいたいのです。

お客さまの求めに応じることが
最大のイノベーション

― 具体的な事業内容をお聞かせください。

 まず電磁波と化学物質対策ですが、電磁波は低周波・高周波、空間放射線量、土地の地磁気などを測定して見える化します。引き続き社内外の電磁波環境測定士による電磁波対策講座を通して、電磁波についての正しい知識を伝えていきます。さらに、これまでプレマ独自の炭を使った有害電磁波遮蔽と導電素材の研究をコツコツ進めてきて、新しい建築資材の開発にも取り組んでいます。
 第一号は、電磁波シールド材のオルタナティブ・アースシートTM。試験結果で、低周波から5G域の高周波までほとんど遮蔽することがわかりました。この素材でスマホを包むと、圏外になります。また遠赤外線を放射しているので、諸々の健康効果も期待できます。自社の物件で、このシートで室内を360度覆った部屋を作ったのですが、ここに入った時の空気感がただものではないのです。先日、専門家の方々に数値測定をしていただくと同時に、室内にいるだけで筋緊張がとれ、呼吸が深く、リラックスすることも体感していただきました。室内でWi-Fi装置を置かない限り、電磁波避難のための部屋としては最高の仕様といえます。5Gの時代だからこそ、今後は当然のように生活の場ではアースをして、必要のないところには高周波をできるだけ入れない工夫と、磁界への対策も必要です。困っている人が深く休息し、心身を再生できる場所を従来よりローコストで作ることができれば、救われる人は少なからずいます。
 もうひとつ、突如ひらめいて作ったのが、発酵食品をスターターにした住宅環境浄化用酵素液。まだ実験段階ですが、既に有効な数値が出ています。これもオルタナティブ・アースシートTMに続く住宅改良素材の第二号になってくれると思います。やっとここまでのものを自分たちがイニシアティブを取って提供できるようになったということ、そしてこれから住環境から食に至るまで総合的にご提案できることがとても嬉しいです。

― すごいイノベーションですね。これまでにない物を発明できるのは、素材を熟知しているからですか。
 イノベーションといえばゼロから未知のものを生み出す大変なことだと思われますが、じつは極めてシンプル。重要なポイントが何かを見極めることができれば、他の領域の知識と組み合わせてパッと作れます。それはジェラートを作るのと一緒で、発想の根っこは同じなんです。目の前にお困りの方がいれば、その問題がどうにかならないだろうかと考えることが私にとっての原動力。やはりお客さまの求めに応じる以上のイノベーションはないと思います。

― 相談したい方がたくさんいらっしゃると思います。

 はい、次に柱となる事業が新築やリフォームに付帯する不動産売買と相談事業です。不動産屋といえば契約を急かしたり、物件の欠陥を隠したりするイメージをお持ちかと思いますが、それは不動産業の収益モデルが契約ありきだからです。健康不動産では相談料をいただいて相談をお受けするので、相談だけでも構いませんし、契約にこだわらないので当然売り込みなどは一切しません。ほとんどの人にとって住宅は一生に一度か二度の買い物です。手遅れになる前に、重要な決断をする前に、健康不動産に相談していただきたいと思います。

持続的に人の暮らしを
支えていくために

― 住まいは健康の土台、ひいては生きる土台だと考えると、誰に依頼するかはとても大事ですね。

 すべてに言えることですが、なにに価値を置いて選ぶかなんです。特に住まいは人生を支えるものなので、私にとって不動産業はその人の人生を一緒に作ることだと考えています。それと、それだけ大仰なことを言っておいて引っくり返しますけど、私自身、本当に不動産が大好きなんです(笑)。私は不動産投資家としても長年やってきましたが、お金のことよりもそこに人の暮らしをイメージするのがなによりも楽しくて。 さらに、その人の暮らしを最高の状態にもっていけたら、もう言うことはないんです。
 先日、ご病気をお持ちのお客さまが、プレマのジェラートを人生最後の食事にすると仰ってくださったのですが、それを聞いたときに、ああ私はこのために働いているのだと思いました。売り上げなんてどうでもいい、お客さまの生きている時間をどれだけ価値あるものにして差し上げられるかだと。しかも、食べものは食べている間の10分程度の関わりですが、住まいはその人の人生にとってほぼすべての時間です。今まではプレマのお客さまの住居に関する各種の対策や不動産取引に私が関わることはできませんでしたが、これからは可能です。不動産取引に関して言えば、売買などをする際の手数料は宅建業法で決まっているので、どの不動産屋に依頼しても基本は同額です。私の経験上、住み替えや移転によって、運命は劇的に変わります。そのタイミングで誰に会うかというのも大きいと思いますね。私たちは、プレマを大切に思ってくださる方にとって最良の住まい探しをお手伝いさせていただきたい、その一念です。

― コロナ渦で外出が制限された時期を経て、住まいの重要性が増しましたね。

 はい、健康不動産ではライフスタイルのご提案もできたらと思っています。個人的にお薦めしたいのは、二拠点住まいです。私は京都と滋賀でかれこれ14年ほど二拠点住まいをやってきましたが、ウィークデーと週末の変化をつけることの利点をすごく感じています。なにかあっても、暮らし方を切り替えることでリセットできる。高級別荘である必要はなくて、極端な話、あばら家でもいいし、誰かとのシェア別荘でもいい。住居そのものに加えて、健康的なライフスタイルも私たちのテーマです。

― 社名の英語名を「サステナブル・リアル・エステート」にしたのには理由がありますか。

 住居自体を健康的で持続可能にという意味もありますが、もうひとつ、地域社会にとっての持続可能という意味を込めました。
 現在、プレマ本社がある三条商店街で、京町家の改修をおこなっています。江戸時代の蔵を有する築百数十年の町屋です。京都には観光名所としての歴史遺産や神社仏閣だけではなく、街中にも歴史的建築物がたくさんありますが、どんどん壊されて宿泊施設やマンションに建て変わっています。とにかく一つでも買い取って保存、活用せねばと考え、京都市の町屋再生ファンドの助成も受けて、来年新たな飲食店とワーキングスペースを開店予定です。ただ改修するだけでは面白くないので、それこそ健康不動産としてすべてのエネルギー的、物理的な知恵を注ぎ込んでいますのでお楽しみに。そこが、子どもたちや若者たちが集まる町の賑わいの象徴になるように様々な事業を計画しています。

― 通販、飲食、不動産と、事業の幅がどんどん広くなりますね。

 お客さまの求めに応じているとこうなってしまいました。不動産業としては今後私たちのノウハウを軸に作業してくださる業者さんと提携していくことも考えています。現時点では私一人なのでどうしても間口は狭くなってしまいますが、京町屋同様に奥行きは広く、ご縁のあるお客さまに伴走していくつもりです。

英名には地域や社会に持続可能な貢献ができるようにとの思いをこめた。

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食から住まいまで、人生の総合的なご提案をプレマ株式会社   代表取締役 中川 信男 氏 インタビュー

- 特集 - 2021年12月発刊 vol.171

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