マクロビオティックでは、何をどのように食べるかということも大切ですが、それ以前に、よく噛むこと、特に少食にすることが肝心です。それだけで老化のスピードを変えることができるのです。
少食は長生きのコツ
最近になって、少食の健康効果が科学的に証明されてきました。鍵となるのがある遺伝子の働きです。誰もが持っているその遺伝子は、摂取カロリーを制限することで活性化し、活性酸素を消去したり、免疫細胞の働きを高めたりするサーチュインという酵素を作ります。それが細胞の老化を防ぎ、長生きを促すことがわかってきました。このことからその遺伝子は「長寿遺伝子」や「サーチュイン遺伝子」と呼ばれています。
この遺伝子の働きが発見されたきっかけは、マウスの摂取カロリーを制限すると寿命が伸びるという実験です。この実験をもとに、1989~2009年に渡り、サルによる同様の実験がおこなわれました。その結果、摂取カロリーを制限したサルは、制限しなかったサルに比べて、長生きするだけでなく、心臓病や癌、糖尿病、脳萎縮の発生が減ることが明らかになりました。
長寿遺伝子は、老化対策だけでなく、脂肪の燃焼や炎症細胞の正常化、インスリンの効果促進、高脂血症、高血圧、骨粗鬆症の予防など、健康に良いことづくめの働きをします。「腹8分目で医者いらず」とはよく言ったものです。
ひざ痛の効果的な対策
長寿遺伝子により老化のスピードを遅らせることはできても、老化は避けて通れません。身体全体の老化のなかでも、一番つらいのは関節の老化による痛みではないでしょうか。特に身体を支え続けたひざに痛みが集中します。それは2足歩行する人間が持つ宿命ともいえます。若い人にはわかりにくい感覚かもしれませんが、高齢化社会において、ほとんどの高齢者が悩むことのひとつがこのひざ痛です。痛みの原因は、年を重ねるごとに骨と骨をつなぐ関節の軟骨がすり減り、炎症を起こしやすくなることです。ギシギシという違和感と共に耐え難い痛みとなって神経を圧迫します。さらに筋力が弱まることで関節が硬直しやすくなり、やがて歩行も困難になってきます。お医者さんに相談しても痛み止めの注射を打ってもらうくらいで、なかなか根本的な解決方法を提案してもらえません。
そんななか、研究により関節の痛みに有効だとわかってきているのが、有機硫黄化合物であるMSMという成分です。MSMは野菜などの食べ物にも微量含まれていますが、食生活の改善だけではなかなか必要量を補うことができません。そこである植物に含まれるMSMを集めたサプリが「元気達者の素」です。元気達者の素は、MSMとN−アセチルグルコサミン、サメ軟骨から抽出したコンドロイチン、コラーゲン、ヒアルロン酸をバランス良く配合した健康食品です。
西洋医学の祖といわれるヒポクラテスは「食べ物で治せない病気は医者でも治せない」といったそうです。医療だけで良くなると手段を限定せず、食べ物が持つ力について、もっと理解してもらえればと思っています。安易に薬に頼らず、日々の食事や栄養の摂り方で健康づくりを考えましょう。
ゆきゆきて元気達者。