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CHOICE するということ

体の中からきれいになる形成外科医が伝える医学部では教えない栄養学の話

鈴木形成外科院長/CHOICEオーナー&プロデューサー
日本形成外科学会認定専門医・日本レーザー医学会評議員
日本臨床皮膚外科学会理事・京都形成外科医会 会長
第1回ベジタリアンアワード企業賞受賞(CHOICE)

鈴木 晴恵 (すずき はるえ)

京都市出身。アジアにおいてレーザー治療をいち早く導入し、シミ、あざなどの数々の治療方法を確立。メディカルエステを考案、定義し、実践してきた。
仕上がりの美しい眼瞼下垂症手術に定評がある。3.11を機に「食」と真剣に向き合い、栄養学を突き詰めた結果、
最善の食事法はplant basedwhole foodsと気づく。クリニックに栄養外来を立ち上げる傍ら食のお手本を示すカフェ『CHOICE』開業。
大学生の娘の母親でもある。

血液プロファイリング

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先月号でAGEs体内糖化度検査のお話をしました。AGEsは体内の「こげつき」とも言い換えられ、老化や病気の原因物質の指標となります。今号ではクリニックでおこなっている別の検査、「血液プロファイリング」について書かせていただきます。血液プロファイリングとは、指先から一滴の血液を採取して顕微鏡で観察し、「今」の健康状態を観察する、少し変わった検査です。

注射器で採血をして検査機関に出す、いわゆる「血液検査」をすると、私はいつも白血球が3000くらいで基準値に満たないことを示す「L」の文字がついて返ってきます。ところが血液プロファイリングでみると、数は少ないけれど赤血球の3倍くらいの大きさの白血球が元気よく動き回り、細胞質の顆粒が生き生きと活動している様子が観察できます。顕微鏡で生きた血液を見ていると、一般的におこなわれている血液検査の「基準値」というものがあまり当てにならないと感じられます。

アメリカのプラントリシャン(Plant=植物、Nutrition=栄養、Physician=医師の3つの単語からなる造語で、「植物の栄養を熟知し、活かしている医師」「病気を薬でなくPBWF(プラントベースホールフード:植物性の食材をなるべく精製加工することなく食べる)の食事で予防し治療する医師」)である、マイケル・グレガー先生のウェブサイト「NutritionFacts.org」では、植物が健康に与える影響についての論文を短い動画にまとめ、毎日無料で配信されています。私は毎日楽しみに視聴しているのですが、ある日の動画で「白血球数は体の炎症を表していて、値が高い人ほど短命で心臓病、糖尿病などの慢性疾患を反映している。(受動)喫煙でも高くなる。肉食の人は高く、プラントベースホールフードの食事をしている人は低い。一般の血液検査の基準値は肉食で炎症を持つ人たちの値なので、健康値よりも高く定められている」というものがありました。このビデオの考え方からすると、分子栄養学や一般の検査の分析では低過ぎるとされる私の白血球数は、炎症が少なく健康で長生きすることを表しています。

膨大な情報が見える

血液プロファイリングからは、赤血球や白血球の状態だけではなく、糖や脂質、タンパク質の摂取と消化の状態、薬や食品添加物など血液中の異物や貧血の種類や状態、腸や肝臓の状態、酸化ストレス、体内の必須脂肪酸のバランス、ホルモンバランス、血液中の菌や微生物の有無など、膨大な情報を読み取ることができます。

検査のために当院を訪れてくださる方には、まず血液プロファイリングを受けていただくようにおすすめしています。患者様がクリニックとCHOICEに滞在されてPBWFの食事をされたあとに、もう一度血液を観察すると、明らかに改善することがあります。血液プロファイリングは「今」の血液の状態を観察するものですので、一般の血液検査と分けて考える必要がありますが、自分の食べたものが数分後には血液の状態を変えていることを実際に顕微鏡で見たら、食べ物をないがしろにできないと実感できると思います。

よく言われていることですが、体は自身の食べたものでできています。(生活習慣)病はある日突然やってくるわけではありません。食べ物や生活習慣の積み重ねが、今の自分を反映しています。そう考えると食習慣など生活全般に敏感になりたくなるはずです。

- CHOICE するということ - 2021年3月発刊 vol.162

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