中川信男の多事争論
「多事争論」とは……福沢諭吉の言葉。
多数に飲み込まれない少数意見の存在が、
自由に生きるための唯一の道であることを示す
プレマ株式会社 代表取締役
ジェラティエーレ
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2020/10/23 -中川信男の多事争論
過日、私の大恩人である助産師・奥村仁枝さんが急逝されました。64歳の若すぎる突然の訃報で言葉を失い、また失った人の大きさも日増しに強く感じています。 あれは1996年。インドにいた私は、助産師である奥 …
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2020/09/16 -中川信男の多事争論
コロナ渦での社会の硬直化は、過去に例を見ないほど深刻なものとなっており、人は未知のものに対してこれほどまでに恐怖を感じ、またその恐怖は事実を超えて伝播することが、日々明らかになってきました。 聡明な本 …
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2020/08/19 -中川信男の多事争論
森友学園に関する財務省の決裁文書の改ざんに関与させられ、それを悔いて自殺された元・近畿財務局の赤木俊夫さん。妻の雅子さんが気丈にも国を相手に提訴され、裁判が始まりました。誰の目にも佐川宣寿元理財局長( …
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2020/07/30 -中川信男の多事争論
「コロナとの戦い」。妙に威勢のよいかけ声は主に政治や行政の世界からメディアを通じて降ってくる言葉ですが、私には最初から強い違和感がありました。人をもっともやってはならないことに向かって動機づけるには「 …
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2020/06/29 -中川信男の多事争論
「COVID-19に関係する医療スタッフの皆さんが、多忙で熾烈をきわめるだけではなく、世間から冷たい差別を受けている」 日本でくり返し報道されるこのニュースは、私の理解を超えていました。 「病院の風下 …
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2020/05/15 -中川信男の多事争論
本稿執筆時点では、本誌がお手元に届く1カ月ほど前の時間を生きています。将来の読者様へ、なにをお伝えすればいいのか悩みながらも、私が変わらずに大切にしてきた価値観を共有したく、4月上旬に、ある大学へ投函 …
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2020/04/23 -中川信男の多事争論
本稿執筆現在、3月中旬ということもあり、新型コロナをめぐる情勢や経済事情が激変しています。過去にこれほど多事争論を書くことが難しかったこともなく、情勢の認識よりも、これ以上状況が悪化しないことを祈る気 …
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2020/03/24 -中川信男の多事争論
自分で書くことを躊躇する気持ちはあるのですが、ずっと弊社を大切にしていただいているお客様にはご報告するべきと思い、思い切って書かせていただきます。 今年1月末にイタリア・リミニで開催された、イタリアジ …
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2020/02/18 -中川信男の多事争論
私は基本的に、仕事でも個人的なことでも、細かい計画は練りません。特に事業において売上目標は一切定めず、それをノルマとして組織の下部に落とすこともしません。もうこの数行だけで経営者失格といわれてもしかた …